| シャングリラ・マクタン・リゾート&スパ(以下シャングリラ)では、 敷地内で清掃回収した落ち葉、レストランや客室で発生した生ゴミを ほぼ100%再利用しています。 集めた落ち葉は、落ち葉を食べる黒い虫の入った 半ば出来上がった腐葉土に投入され、よく撹拌されます。 日本と違って年中暑いセブでは、毎日手間(撹拌、温度管理)を かけてやりながらですが、2カ月でスーパー腐葉土になります。
落ち葉の隣の槽では生ゴミの処理が行われています。 マンゴーの皮や肉、牛乳、コーヒーかすと何でも投入なのですが、 投入前に、出きるだけ小さくカットされます。 生ゴミは水分をやたらと含んでいますので、 タンク槽の下部にドレンが有って、1日に3回ほど 水分を抜いてやるそうです。 抜かれた生ゴミからの水分も捨てられることなく、 彼らはそれをジュースと呼び、桶に入れて寝かせてます。 このジュースはPH4にまで酸がキツくなるので、 かなりの砂糖や少量の牛乳、水をまぜて「ぼかし」を 作るとのことでした。 日本語である、ぼかしを彼らはそのまま使ってました。 英語の園芸本から学んだそうです。 生ゴミのジュースからできた、ぼかしは有機肥料として 使われるだけでなく、 スーパー腐葉土作りにも使われます。
さて出来上がったスーパー腐葉土と生ゴミの有機肥料は、 シャングリラ内のガーデンキーピングに使われる他、 敷地内にある農園でも使われます。 農園では、接ぎ木や弱った植物の再生、野菜の栽培が行われていて 特にハーブは、シャングリラ内のすべてのレストランで 使われるハーブのすべてをまかなっているそうで、 ざっとでも10種類以上栽培されてました。 上級マネージャーの一人がドイツ人なので、数種類がドイツからの ものだそうで、それらは確かに大きかったです。
フィリピンでもようやくリサイクルや有機栽培が認知されてきたのか、 去年から、Philippine daily inquirer, ABS-CBN, Sun Star,Cebu daily news,Freemanなどが 次々と シャングリラへ取材に来ているそうです。
ハラン書き下ろし
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