CANさんより |
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11月29日 2度目のセブ行きである。直前まで外務省から危険度2がでていたせいか、マクタン直行便PR433はがらがらだった。 機内上映は『PlanetOfApes』。もちろん字幕なし。英語がよくわからないことをさっぴいても、とてもつまらない映画だった。ティム・バートン、大丈夫か? 現地時間PM7:00マクタン空港到着。大雨降っていて雷がなっている。うーん雨期とはいえ、これはちょっと嫌な感じです。 到着ロビーではすんなり現地代理店の人に会えた。ロメーロさん。 同じ歳(64年の1月生まれ。俺は63年12月)だということで盛り上がる。 『途中で両替商とコンビ二に寄れますか?』に『OK!』って連れていかれたのがラプラプシティの繁華街。雨が降っているにもかかわらず、その辺で火を燃やして料理をしている。台北や香港をもっと野蛮にした感じ。嫁さんは怖がって泣きそう。 それでもまあまあのレート(1万円=4000P)で両替してもらい、別の場所の若干おっかなくないストリートでコンビ二到着。 ●TANDUAY(ラム)720m×1 ●DietSprite×2 ●ミネラルウォー ター1L×1 ●サンミゲル×8 で300P弱。安いんだよなぁ物価が。ホテルではこの4,5倍します。 7:40過ぎにホテル着。 シーズンなので、レセプションホールには大きなクリスマスツリーが飾られていました。 出発日の段取りをロメーロさんとすませてから部屋へ案内される。 Leblon Hallという建物の2F。前回宿泊のHavana
House1Fと部屋の広さは変わらないが、ベッドの一つはダブルだった。ちょっと得した気分。 さっそくサンミゲルを一本空けてから、イタリアレストランPalermoへ向かう。 ここに入ったのは初めて。かなり高級な雰囲気。味も正統なイタリア料理。 ただフィリピンまで来て正しいイタリアンを食べる意味があるのかな?とは思うが。 腹ごなしに部屋までぶらぶらと散歩して帰った。 本日は俺がダブルベッドを使用することになった。すぐに二人とも寝入ってしまう。 11月30日 朝は5時頃には目がさめてしまう。日本の6時だもんなぁ。 6時半にコンチネンタルをルームサービスで注文。マンゴジュースが間違ってマンゴフルーツになってしまった。これに食べきれないほどのトーストとポットのコーヒーがついて320P。安い。 朝食取らない主義の嫁さんと俺だけならこれで十分でした。 ラグーンでちと泳いでからビーチに向かう。今回の旅行、嫁さんのScubaDiverからOWへのステップアップも目的の一つ。シュノーケリングで海に慣らせておこうと思ったのだ。 ダイビングショップに顔出すも、前回お世話になった日本人イントラは出勤前。現地イントラの人が俺らを指差して『オー!』と笑いかけてくる。覚えていてくれたらしい。 『またあとで!』と遠浅のプライベートビーチをばしゃばしゃ歩き始めたら、日本語で名前を呼ばれるではありませんか。 ダイビングショップのイントラI嬢が俺達を探しに来てくれたらしい。 ホテルのスポーツ担当スタッフMrマイクに事前にメールをいれてあった。 『マイクさんと今日辺り到着しているはずだって話して。お部屋にも電話したんです』 ということで早速嫁さんのOW講習を始めようということで、午前中は講義とプール。 午後ビーチで1本。体調を見て最後の一本を今日にするか明日にするか決めることに。 なので嫁さんの講義中、俺は一人シュノーケリング後、ビーチで読書(ちと寂しい)。 成田で購入した宮部みゆき『天狗風―霊験お初捕物控〈2〉』を読む。 面白いかと言われれば、うーん。宮部さんの最高傑作にはなりえないとだけ言っておこう。 しかし見ていると、バナナボートとかアクアバイクとかマリンアクティビティを楽しんでいるのは韓国系の人ばっかりだ。 欧米人(白人)はちょっとビーチで泳いで、あとはビーチでマグロ状態が多い。 国民性というかリゾートに対する考え方の違いか?面白いものだ。 嫁さんのプール講習の後は、いよいよメインダイニングのキリマンジャロカフェで昼食。 俺は以前にも食べたペッパードツナ。これについてくるグリーンのパスタが美味いのだ。 嫁さんはミックスサラダを注文。俺のパスタを少し要求してくる。 それにしてもうまくてしかも安いよなぁ。ああ、キリマンジャロ最高。 午後は嫁さんの海洋実習に付いていく。ビーチエントリー。 OWなので深度は18mまで。俺にはちょっと物足りないが、まあしょうがない。 講習のできについては・・これもまぁ言うまい。生きて帰ってきました。 部屋に戻ってビールを飲む。嫁さんは風呂。 その後二人して2時間ほど昼寝(夕寝?)してしまい、気がついたら5時過ぎていた。 6時またまたキリマンジャロカフェへ。俺はラムの水割りを持参する。持ち込み可なのだ。 ふたりでグリーンマンゴフレッシュを注文。フローズンカクテルで美味しかった。 メインは俺がハーフチキン。まさにロースしたチキンの半身が出てくる。 嫁さんはロブスタ。殻にグラタン状のものが詰まっている料理。 どちらも美味しかった。おなかいっぱい、苦しい。 部屋に帰ってくると、嫁さんはさっさと寝てしまいました。 俺は一人読書。TVのチャンネルガイドを見ていて、9時から映画『THE HUNT FOR RED OCTOBER 』と思って楽しみにしていたのだが・・・。 始まったのが、わぁ!これはコスナーの最低映画『WaterWorld』じゃ、あーりませんか!曜日を読み間違えた。ということでTV消してずうっと読書。12時過ぎには読了。寝る。 12月1日 えらいぐっすり眠った。本当に久しぶりに気持ちよく眼を覚ましたのは7時。 朝食はルームサービスのChineseBreakFast。嫁さんはマンゴジュース。 椀いっぱいのおかゆにネギやおしんこやピータン等の様々な具がついてくる。それに大盛りの固焼きそば。コーヒー。 『これは一人じゃ食えないよなぁ』とおかゆを食べ始める。 おお、美味い!そういえば成田を出てから初めての米食だ。 全部平らげてから意を決して固焼きそばに挑戦すると・・・あれ? これは随分歯ごたえのあるキクラゲ?じゃねーや!ビニールの塊だ! 早速ルームサービスに文句を言うと、届けてくれたバトラーさんがやってきた。 事情を説明し、返品は結構と告げ(おなかいっぱいだ)、再度ルームサービスに電話。 『I cannot pay money to
today's breakfast.』 だけどこういうことを言ったあとは必ず、なんとなく嫌な気持ちになる。 あたりまえのことを言っただけなのだが。 気を取り直してPCをセット。今朝は念願だった『セブ島会議室』への現地モバイル書き込みに成功した。前回はGricの57Kのアクセスポイントにつながらず、Web表示はあきらめていた(遅いから)。『ゴトSUN』のホームページ、本当にお世話になっております。 さてダイビングショップへ。 今日は嫁さんのOWの最後の講習を、なんといきなりボート!ヒルトゥガン島へ。 なぜかPBはダイビングに、バンカボート(アメンボみたいなフィリピンの主力ボート)を使わない。普通のボート(釣り舟みたいなの)に船外機がついてるだけのもの。 これが揺れる。かまわず現地人のあんちゃんが飛ばす。しぶきで目を開けてられない。 ポイントに到着。ここは環礁(珊瑚の海)地帯で、ちょっと離れるとドロップオフだ。 嫁さんは始めてのボートエントリーに挑戦。バックロールです。 なんかPADIとBSACではエントリー手順が若干違うようだ。 BSACでは左手はホース類を体の前でまとめる。Iさんは左手でマスクのストラップを抑えると教えている。まどうでもいいことだが。 さてIさん、嫁さんに続いて俺もエントリー、二人の側に水面移動。嫁さんもエントリーは問題なしのようだ。 彼女の中性浮力の講習に、俺は付いていくだけ。海はそれほど透明度がよくない。 なかなか中性浮力がうまくとれず、タンクを下に嫁さんは幾度も海底に落ちていく。 まあ、そう簡単にはできないよ。俺だって海洋実習で吹き上がったもん。10本以上は経験しないと。 それにしても昨日に比べても彼女は調子が悪いようだ。吹き上がったり沈んだりかなり苦労している。後から聞いたらレンタルのレギュレータが噛めず、手で抑えていないと外れてしまったそうだ。早いとこ重器材も買ってあげようと思う。 講習終了後、浅瀬にいるツバメウオの群れの中で、イントラIさんが持ってきた餌(パンくず)をばらまく。とものすごい勢いで集まってくる。しかもでかいのだこの魚。パンを持ってる指まで吸われる。き、きしょくわるい。 このエンゼルフィッシュの化け物みたいな魚が群れをなして泳ぐ姿はすごい。 なんと言ったらいいか、『鯛やヒラメの舞い踊り』と言う感じ。竜宮城ですよコレハ。 エキジットすると、同じショップのファンダイブ船とランデブー。 嫁さんはガイドや日本人ダイバーから講習終了を拍手で迎えられる。 帰りの船もあんちゃん飛ばします。揺れますこれがハンパじゃない。 Iさんお尻を痛打して大声出しておりました。 飛び魚がボートの船首をかすめ飛んでいく。ちょっと怖いけどいい気分だ。 お昼はキリマンジャロカフェで嫁さんトマトサラダ、俺はチーズバーガー。 これがえらいサイズでジューシー。ポテトの付け合せも大盛りで腹いっぱい。 これが300Pで良いのか・・・パンのバスケットがついてくるし。 午後は淡水プールで泳ぐ。俺も嫁さんも体育会系泳ぎ(嫁さんはスイムキャップまでかぶってる)で、リゾート族を圧倒した?と思う。馬鹿だね。 ビーチに移動するときに講習用プールを通りかかると、お、やってるやってる。 男女のカップルが現地ガイド数人に講習受けているのだった。 手を振るとすぐ気づいて手を振り返してくる。講習そっちのけ。全員手を振ってる。 ハンドシグナルで『OK!』だしてる奴もいる。人なつっこいんだよなぁ。 その時突然、F5戦闘機一機が爆装含むフル装備で低空を駆け抜けていきました。 あとはシュノーケリング、滝のプールで泳ぎ、スライダーで降りてラグーンで泳ぎテラスでのんびり・・・。とにかく何もしない贅沢を満喫する。 LeblonHallには屋上があることに気づき、上から写真を撮ってみようと登っていったら、なにやら騒がしい。ホテルのスタッフ(ボーイさんバトラーさん)が踊りの練習していた! 俺らに見つかっても全く屈託がない。踊りながら楽しそうに笑いかけてくる。なんだろう?クリスマスパーティの出し物なのかな? そのあとはジャマイカマーケットでみやげ物を物色。PBオリジナルTシャツその他購入。 最後の食事も当然キリマンジャロカフェで。 アペタイザーにスモークした白身の魚を頼む。しょっぱいけど美味い! メインは嫁さんハンガリアンビーフシチュー。俺はチキンとポークのアドボ(煮込み)にガーリックライス。これも美味しい!がしょっぱい。嫁さんのシチューもしょっぱい。 今晩は全て塩辛い料理だった。だが満足です。 夕食後は嫁さんとカメラを持って散歩。 レセプションホールでクリスマスツリーを撮影。 やけに人懐こい猫がやってきて足元にへたり込む。お腹を撫ぜてくれと要求してるようだ。 おいおいこの猫妊娠してるぞ。普通は気が立ってるものじゃないのかなぁ? ここでは猫までのんびりしているようだ。うちの近所の野良猫たちとは気性が違う。 以前はギターショップのあった場所に、ホテルスタッフによる手作りクリスマスツリーが飾ってあった。いくつかあるツリーはすべて廃品利用のようだ。 ホテルのそこここにクリスマスの飾りがかけられている。 特に目を引くのは星の形の飾り物。様々な色の半透明の材質で作られており、中に電球がしこんである。 フィリピンでは星は何か特別な意味を持つのだろうか?市内の街頭にも星が飾られていた。 部屋に引き上げる。ダイビング器材を片付けていると、嫁さんは寝るといいだした。 明日は4時半にコールを頼んである。嫁さんはその1時間前に起きて風呂に入るとのこと。ところが寝付けないようだ。そりゃそうだ、前日10時間以上寝てんだもんコイツ。 あ、しまった、読む本がない。宮部さんを読み終わっていたのだ。 活字中毒の俺は仕方なく、持ってきたガイドブック、嫁さんのダイビング教本、現地の雑誌(英語)とあるものを何でも読み始める。 11時くらいには寝ようとするが、どうにも寝付けない嫁さんがじたばたしてるのでこっちもダメだ。幾度とうつらうつらはするが、その都度嫁さんに起こされる。 結局コールを待たずして起きだし、帰りの荷物を作り始めました。 12月2日 5時10分過ぎにルームサービスに電話、カートで迎えに来てもらう。 カードで清算。よし、あのビニール入り焼きそばは明細に入ってないぞ。 請求額は全部で18000P。うちダイビングの講習等が12000Pなので、食費とミニバー、電話代等の滞在費は二人で6000Pだけだ。両替レートの計算で一人7500円か。やっぱり安いよなぁ。滞在費が安くつくのもセブの魅力だなと、あらためて実感する。 ロメーロさんが現れる。頼まれていた代理店のサービスについてのアンケートを渡す。 既にチェックイン済みの帰りの成田直行便の航空券を受け取る。ワンボックスにはまたまた乗客は我々だけ、マクタン空港に向かう。 気が付けばそこかしこにクリスマスの飾り付けがされている。街頭にも例の星マークが。 朝早いにもかかわらず、道端の屋台とかで朝食をとる風景も結構見られる。 みんなここではマイペースで生きているのだなと思う。 空港につくとロメーロさん『荷物は自分で持ってください。ポーターに持たせるとお金取られます』。国際線入り口待合室でお別れ。握手のあとチップ20Pを渡す。 ここは国内線と違って、軽食スタンド等があっておもしろい。 俺は思わずシカゴドッグ(ちと甘いソースのホットドッグ)45Pとミネラルウォーター20Pを購入。しかし安いよなあ。しめて200円弱よ。 成田の待合室でコーヒーとサンドイッチ(ぱさぱさ)で1000円超えたのは何なのだ? チェックイン・荷物預け・空港税と出国審査と進み、待合室に。 ここにもしょぼい土産物屋と結構立派な免税店とうどん屋?がありました。 アナウンスで搭乗ゲート3と告げられ、ここでも荷物チェック。何故かユニセフが募金を募っており、コイン(10P程度)をすべて渡してしまう。ここも待合室になっている。何気なく窓の外を見る。お!なんとC130輸送機!その横にはF5戦闘機じゃないか! ここはフィリピン空軍と共有施設だったのか!昨日見かけたF5も、ここからスクランブルしたのだろう。飛行機なら民間機、軍用機問わず大好きな嫁さんに伝えるが、今になって眠気がやってきたらしい。反応してくれない。F-5TIGERUなんてなかなか見られないぞ。 座席につくとやはりがらがらである。4列席には誰も座っていない。 どうやら飛行機は定刻通りに飛ぶようだ。前回はマニラ経由の帰国だったのだが、マクタンを2時間遅れて離陸、マニラではなかなか指定のゲートに飛行機が入れず、地上でうろうろしたあげく、やっと国際線へ。と思ったらこっちも遅れてまたまた待たされ・・。 離陸を始めるとマクタン大橋に続いて新大橋が見えてきた。ああ、次回こそセブ本島にも足をのばそう。現地の人々ともっと触れ合おうと心に誓う。 こうして我々の短い休暇は終わった。 |