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セブ島最前線

セブ島 モアルボアル編  セブ・セブ・セブ
                                   



 今回の旅はダイビングを兼ねてバックパッカーを楽しもうと・・・モアルボアル(セブ島)行きを八月下旬に急遽決めた。  彼女がダイビング雑誌をみていて、モアルボアルがヨーロッパ人に人気があり、昔のボラカイ島の雰囲気があるらしいと・・・言った言葉がきっかけで、迷わずモアルボアルに決めたのである。二人とも、ボラカイ島に行った事がある。彼女はツアーで、私は10年前にバックパッカーで。
  じつは当方、なんちゃってダイバーで、泳げずダイビングを毎回楽しむ余裕など殆どなかった。イントラの後ろにくっついていくのがやっと・・・と言う技量である。
  もっぱら今回は、バックパッカーを楽しむ予定であった。彼女は一時期、毎月潜りに行く程の、ノリノリの行け行けダイバーであった。  現地に行くまではダイビングがこんなに面白いとは想像もしなかった・・・。そして日本式のダイビングに疑問も持ち始めたのも事実です。
  旅の日程は帰途の確保を確実にする為に、行きは9月18日(土)、帰りは9月25日(土)と勝手に決めました。 旅行会社から、帰途は24日なら取れ、行きは出発3日前にならないと判らないとの返事。でも、予約と同時に二人分 108,000円は支払、出発日を待つ事にしました。
  18日出発は結局無理で19日だと2日前に判りました。帰途便も変わらず24日。 エアーチケットのみをを片手に、5泊6日の彼女と二人のバックパッカーダイビングが始まりました・・・・。
  荷物は、50L(リットル)の大きめのナップ(ナップザック)に軽器材も入れて、両手には荷物を持たない格好です。5ミリウェットスーツだと荷物のカサが厳しく3ミリにしました。そして3日分の着替え、アナログカメラを最小限に。 小型水中カメラは彼女が持参です。 彼女の格好は、初めてのバックパッカーなので荷物があふれて、私と同サイズの50Lに、ポシェット、手提げ袋、入りきらなかった軽器材数点をメッシュバックに・・・。
  彼女のナップは自宅から空港に宅配便にて送りました。私は背負えるだけの荷物しかナップに積込みません。重ければ減らすのみです。これは長年のバックパッカーの鉄則です。背負えない荷物は持たない・・・。趣味のカメラ1台分が余計で、重かったのですが・・・無理やり持参する事にしました。
  今回は自宅を出発して帰宅するまで、国内移動費+現地の宿代&移動費+食費+土産+ダイビング代の総費用は一人辺り10万円以内です。 


航空費56,000円 + 108US$(1US$=111円) + 2万円(10,000p) + 5,000円(国内移動費他) ⇒ 92,988円




 9/19(日) 

  成田14:30発、セブ島(マクタン)18:25着のフィリピン航空(PAL)に搭乗。セブ到着後荷物の受取りに時間がかかり既に19:20。ゲートを出てペソに両替しようとしたら、両替所が3箇所あり手前だけが長蛇の列。手間には5600p(ペソ)と張り紙が掲げられていた。他の2店舗は、呼込みはするが表示も無く誰も両替していない。 すかさず隣の2店舗に両替レートを確認すると、真中が 4900p、奥の店舗が 4700pだった。手前の 5600p表示が、一番両替率が良いと思うが信じられないレートで疑った。
  この頃の両替レートは 5000pが妥当だからである。 この店舗で既に換金した女性二人連れに聞いてみると、案の定 4700pだった。勿論、両替レートの単価は1万円が基準である。おまけに彼女達は換金時のレシートすら貰っていない、飽きれる始末だ。   この時、既に20人以上並んでいた、仮に一人1万円で20人が換金したら、差額 6000p(12000円)も手数料としてこの店舗に落ちるのだ。情けない話しだが、世界中で"お金ばらまき世界一の日本人"と言われても仕方ないと思った。 両替するのに、手数料や張り紙表示等の確認すらしていないのが・・・・日本人の実状ではないだろうか。
  真中の店舗で"両替レートはもっと上がらない?"と聞いたら、店主は"隣は幾らで換金しているの?"と聞かれ 5600pと言ったら、店主は飽きれて"うちじゃ無理だ"といわれた。3店舗に換金レートを上乗せするよう交渉したが、3店舗共 5000p以上は上がらなかった。長蛇の列には並びたくないので、結局真中の店舗と交渉して 5000pにしてもらい両替終了。勿論手数料抜きの価格だ。
  この時、私が大声で格闘していると、残りの日本人もレートの良い店舗に移動して 4700pの店舗は人が居なくなってしまったが、店主が慌てて"うちも 5000pにするよ"といって顧客を捕まえていたのが笑える。 仮に 5600pを信じて 4700pしか両替してくれていないので、差額 900pも違うのだ。日本円に換算しても 1800円分である・・・やはり日本人はアホ?
 
両替方法の教訓: 交渉力の無い日本人多し。両替はちゃんとレート確認しレシートも貰う事。そして換金レートを交渉で吊り上げる事。


  両替に手間取り空港を出たのは19:40頃。到着出迎えの人達をかき分けタクシーを探す。人込みを抜けると一人のフィリピン人が駆け寄ってきた。彼曰く"何処まで行くの?"。 "南バスターミナル迄"と言うと 200pでどう?と声がかかる。交渉で 150pにしてもらう。彼の名前はドニーと言い名刺をくれた。勿論バックパッカーもどきで来ているので、格安旅行 が目的だから交渉ですかさず値切る。 白タクを捕まえようとしていたので好都合である。彼の車は自家用車。しかし名刺には"運び屋"と記載。白タクでも組織的にやっているらしい。
  取り敢えず価格交渉は決まったので乗り込む。車中、ドニーは"何処が目的地?"と聞いてきたので、南バスターミナルから公共バスでモアルボアル迄行くんだと"告げた。 ドニーは"そりゃ無理だよ、バスは夕方5時が最終だよ"。と・・・。でも私は、この時点でバスは21時頃迄あると思っていたので、私はその言葉を信じなかった。
  バスターミナルに着いたら、彼の言う通り既にターミナルの照明は既に消灯していた。ターミナル近くで宿を探そうか考えたが、めんどいので、モアルボアル迄の価格交渉をし始めた。最初は 2000pと吹っかけてきた。 1800p迄は下げたがそれ以上、ガンとして下げない。仕方なく妥協。この時、タクシーでモアルボアル迄の価格を調べてなかったのが不覚。後から判った事だが、1500p〜1300pでも行けたらしい。この後、差額の300p〜500pに泣く事に・・・・。悔しい・・・。
 
タクシー料金の教訓:相場を予め調べておきましょう!
  南バスターミナルを過ぎたのは20:00前だった。車のスピードは徐々に上げていく。空港から南バスターミナル迄20分弱。 トライシクルやタクシーやバイクを追抜かし夜道を60〜80kmでかっ飛ばす。最初は怖かったが慣れると大丈夫!かな?
  少し走るとガソリンスタンドに入る。"彼はガソリンを入れるのでお金をくれ"と・・・。" 1800pもぶん取りおまけにガス代は別だと!?  "交渉時に全て混み込みで・・・と言っただろう! と、なかば喧嘩腰で断ると、 "マイナス、マイナス"とドニーは弱腰で弁明。 つまり彼は金が無くガソリン代を立て替えて欲しいとの事。結局その場で 1800pを支払う。後で気付くが、現地到着後に半分支払えば良かったのだが、後の祭り。この後、途中下車する度に、私か彼女のどちらかが車内に残る事に。両方買物して彼に逃げられたらおしまいだぁ! 久し振りのバックパッカーのカンが鈍ってしまった。
 
支払方法の教訓:運賃の先払いは禁物。


  給油し少し走ると、夕飯はまだなので途中スーパーに寄ってもらう事にした。20:40頃なのでまだ店はやっている。大きなショッピングモールに駐車した。彼女が買出しに行くがお目当て物は見つからず。 ダニーはそんな事は無いとばかりに再び彼女と一緒に店舗の中に・・・。やはり二人は手ぶらで出てきた。 この店舗はテイクアウトやファミレス風のレストランが多く、スーパーではなかった。飲み物や菓子パン等をまとめ買いしたかったのだ。諦め、数分走ると、中規模の市場に出くわす。今度は私がドニーに同行してもらったが、そこにも希望の商品はなかった。仕方なく、その近所を散策して、小さなパン屋で菓子パンと水、アイスを購入。  ドニーにアイスを薦めるが水をくれと・・彼の運転のチップ代は水だけとなった。
 1時間以上走り、ドニーも食事だと言い、途中下車してお菓子を購入。そして片手運転でボリボリ食べていた。ハイスピードの片手運転は超怖い!  ひたすら暗い夜道をかっ飛ばした。道路は舗装してあるが、かなりでこぼこで車がピョンピョン跳ねる。乗り物酔いする人には難しいかも・・・。とにかく恐怖心をあおる光景が、無灯火のトライシクルや自転車、道端の犬である。犬はふらふら歩いているし、轢いちゃいそう。闇夜からいきなり自転車やトライシクルが現れるのである。きんたまが縮こまる思いである。  もし事故ったら白タクなので保証がないのかなぁ・・・と脳裏がよぎった。シートベルトは必須です。
 
乗車位置の教訓:ドライブは助手席よりも後部座席を選ぶべし


  21時30頃を過ぎると殆ど郊外で街頭も少なくなり車のライトだけが手掛かり。そして山道に。後方より、もースピードでヘッドライトが近づいてきた。エンジン音はうるさくなるがこちらのスピードはなかなか上がらない。後ろの車は私達の車を抜きたいらしく、ハイビームにしたり、あおったりしている。ドニーは気がついているのか、抜かせたくないのかマイペースで走っている。危険と感じた私は、ドニーに、道を譲り、先に後方の車を行かせては?と・・・助言。ドニーはすんなり道を譲った。あっという間に抜き去った車は視界から消えてしまった。すんなり抜かせないのは、フィリピン人の気質か・・・変なプライドかは・・・定かではない。
  また静けさが戻ってきた。ひたすら暗い夜道をひた走る。彼女が星空で綺麗♪と言ったので窓越しに空を見上げると、日本では見られない程の満天の夜空。星ってこんなに多いものか・・・と。とにかく綺麗でした。  これだけスピードを出しているのだから21:45頃にはモアルバアルに着くだろうと思っていたが・・・なかなか着きそ うも無い。22時を過ぎて、目的地近くまで来ているらしい。ドニーは道を間違い、近所の人に幾度となく場所を聞いていた。   22:35に現地にパナグサマビーチに到着。あれだけ飛ばしているのに殆どバスと替わらない移動時間。まぁ買物に2箇 所も寄って貰っているから仕方が無いか・・・。
  タクシーが細い路地に入ると、現地の人が数人駆け寄ってきた。"宿は何処に宿泊するの?"の問いかけに・・・、私は、"宿は予約していないのでこれから探すのです"と、一言。"今夜は何処も満室で・・・とまれるかなぁ!?"と、寂しい一言。  そんな事はない・・・絶対空室はあるはずだ・・・と心でつぶやく。 "ちょっと待って、この先の宿なら空いているかも・・・"と、案内されたのが、Marina Villageであった。
 雰囲気的に満室はあり得ないと自負していたし、最悪民家と交渉して宿泊する予定でいた。案の定、MarinaVillageは3部屋空いていた。コテージ式で、エアコン&ファン無しで水シャワーの 400p、ファンと水シャワー付きの 700p、エアコン&ファン&温水シャワー付きの 1000pである。この1000pの部屋は常時温水が可能だと言う事で、彼女が気に入り 100p値切って宿泊する事にした。既に23時を廻っていた。取り敢えず、温水シャワーを浴び0時過ぎに床についた。長い1日が終わった。
 
宿探しの教訓:予約無しでもどうにかなるさ・・・。


  暗い夜道でも懐中電灯は使わなくてすみそう、この辺りは電柱灯りありさほど困らないし月明かりが味方してくれる。 ドニーは帰り際、"電話をくれれば、空港迄送るよ! 是非電話をくれ・・・"と。当初、私達はバス移動する計画でバスの2時間半を楽しみたかった。だからあいまいな返事をして彼を見送った。ドニーは再び2時間半の道程を、一人でセブシティに帰っていった。土砂降りの雨音で2時過ぎに目が覚めた。ドニーは大丈夫か心配になった。安全運転で無事帰宅を祈る。


タクシー代:1800p 菓子パン代:27p アイス3本+水5本(250ml):90p ⇒ 1917p




 9/20(月)  
  早朝6時に目が覚める。昨夜は遅かったので、宿廻りの雰囲気が気になり一人で散策にでた。 宿の門を出た隣が、Savedra Great White Diving Centerだった。ダイビングするのに歩かなくて良いし好都合。細い道路を隔てた反対側が・・・つまり目の前が海だ。
  砂浜に下りてみた。海水は暖かく感じたが寒がりの私は・・・やはり5ミリのウェットスーツが良いかも、などと考えた。 既にお日様は昇り、気温が上昇し始めているが、涼しい。海の透明度は最高、天気も申し分無い。勿論、界隈は静まり返ってどの店のシャッターも下りている。野良犬が数匹道端で寝ていた。300m位歩いてみた。やたらに犬が多い。そして牛、鶏、山羊がいる。ダイビング村らしく、日中この界隈は賑やかそうである。
  小一時間程して部屋に戻る。うだうだ、昨夜の事、これからどうしようかと彼女と話し、8時過ぎに宿泊内のレストランで朝食をとった。既に先客が3組程朝食をして賑わっていた。全て日本人。潜った内容を話しているらしい。 さて今日は、ダイビングしようか街中を散策しようか彼女と話したが、取り敢えずモアルボアル(バス停がある中心街)に行ってみる事にした。Savedraダイビングショップは7:30、10:30、14:30の三本が掲示板に書かれていたので、潜りたければ14:30に潜れば良いと考えたのだ(結局この日は潜らなかった)。
 
早起きの教訓:早朝は、昼間や夜と違ったひとけの感じない風景に出くわす


  さて、初めてのトライシクルに乗る為に、運転手との交渉だ。Savedraの宿からモアルボアル迄の運賃は、どの運転手も一人15pと口を揃えて同一価格。私と彼女は初物らしく、これよとばかりに吹っかけてくる。 勿論私達の回答は15pでは"No"である。二人10pで交渉、大きいお金しか所持していないので小銭は10pしか持っていないと嘘をつき、駄目なら歩いていくよ・・・と捨て台詞。"目には目を、歯には歯を"である。これには彼らも呆れ顔。でも優しい彼ら、Okしてくれた。超ラッキー♪
  後から判ってきたが・・・・彼らは、お金を出す人からはせしめて、無い人からは無理に取ろうとはしないのだと・・・彼らと接していくうちにわかってきた。後に相場がわかってきたが現地の人でもこの片道区間は5〜6p位であった。
  3kmの道程を遅いスピードでトライシクルが風邪を切り快走・・・以前マクタンに来た時に乗車した感覚を思い出した。 さながら遊園地の乗り物である。10分位で到着。10p支払、ありがとうの気持ちをこめて笑顔で降りる。 下車して歩くと、またまたトライシクルの兄ちゃん方が、"何処行くの?乗らない?"の呼びかけ。"村を散策するんだよ"って返事すると、乗らないのかい?って、ちょっと寂しそう。 日本に住んでいるフィリピンの知人が、"フィリピン人はとにかく歩かず100mでもトライシクルに乗る人種だ"と言って いた事を思い出した。
  そこそこ広い空き地があり、中学生らしき生徒が20人位鼓笛隊の練習をしていた。何の為に?と疑問を持ちながら眺めていた。目の前に教会があったので、近くに居た人に、"中にはいっても大丈夫?"と聞き、中を覗いてみた。広いシンプルな教会で、一人だけお祈りをしていた。キリスト教ではないが、神聖な場所なので身体が少しこわばるのを感じた。
 それにしても暑い。じっとしているだけでも汗が滴り落ちる。木陰に入れば幾らか涼しくしのげる程度である。このまま行くと脱水症状だ・・・飲み物を探す事にした。モアルボアル公共マーケットの裏側に、こじんまりはしているが所狭しと、駄菓子やら食料が積まれている店を発見。大量の卵も陳列している。店の前はジュース瓶のケースの山。そしてこの店が一番繁盛していた。 入り口の右にカウンターがありおばちゃんが風呂屋の番台の様に構えて座っている。その目の前に中型の冷蔵庫があり、冷えたジュースがぎっしり。6pの瓶入り炭酸ジュースを購入。
  スパークルと書いてある緑色の瓶である。炭酸がきつくなくて飲みやすいのでこのスパークルを常用していた。栓はおばちゃんの目の前に柱があり、この柱に栓抜きが取り付けられていて、これを使用する事になっているらしい。しっかり"空き瓶は返してね"と言われてしまった。リターナル瓶らしい。
  喉を潤してから、魚市場のある小さな岬に向かう。藻や苔で汚れていた。市場は昼前で殆ど人が居なかった。 今迄、犬はそこそこ見てきたが、市場には猫がいて、魚のおこぼれを貰っているらしい・・・。カマキリに猫がじゃれていた。何故か・・・トンボも見かけた。
  一通り散策して、昼食をとることにした。 マーケット内や近辺は、似たりよったりの食事処がある。何故か歌声が・・・近づいてみるとオープンカフェ?のカラオケボックスを発見!現地の言葉で歌っているが、どうみても音痴にしか聞こえない。ラジカセにマイクをつけて。響き渡る大声で歌っていた。思わずどんな人が歌っているのか顔を見てしまった。互いにニッコリ笑顔を返す。
  夕方から夜にかけて、魚市場(公共マーケットより東側)に、10軒位の古屋(小屋)があり、部屋にはテレビ付きのカラオケボックスとなっていて、何処も満員だった。若い人から年寄まで・・・これも日本の影響かなぁ!?
  そうこう飯屋を探しているうちに、その中に暑そうな飯屋を発見、5坪位の広さの奥にかまどがあり、この中では暑くて食事が出来そうも無い感じ・・・。こちらは敬遠させて戴き、公共マーケット右側の奥の食事処屋に入る事にした。 既に8人近く人が店内にいたが、殆どは身内らしい。カウンターにあるおかずの鍋を、一つ一つ蓋を取って中身を拝見させてもらった。魚、豚肉煮物、野菜スープ、鶏スープ、肉団子、etcと10種類ものおかずがある。何点か選んで、御飯を頼んだ。御飯はポソポソでまずいの一言。おかずは、まぁまぁである。
  ちょっと物足りなさを残しながら、公共マーケット前のメイン通りに戻る。先程からちょっと気になる、屋台形式の焼鳥屋さんがあるのだ。小学校3〜4年生位の可愛い女の子が母親と一生懸命働いている。つい立寄ってみたくなった。 豚脂身、豚、ソーセージ、レバー、鶏手羽先、と数種類ある。4本試食してみた(20p)。味付けはかなり辛いが美味しい。御飯が必要になる辛さだ。女の子の笑顔が可愛い。色黒で白い歯が印象的だ。
  "またくるね"と言い残し、今度は1本9pのアイスをかぶりつく。さすがに昼過ぎで外は猛暑だ。観光客など見当たらない。 時間は午後1時ちょい過ぎ。さあこれから何をしよう? ダイビングはまだ潜る気がしないし・・・。と、彼女と相談し結局トライシクルを捕まえて、ホワイトビーチに行ってみようと・・・。
  モアルボアルの繁華街からホワイトビーチに行く路地までテクテク歩いて、ひとさまの民家前にあるベンチに腰掛て、トライシクルを待つ事に・・・。トライシクルや自転車、バイクの運ちゃんが、"乗ってく? 何処行くの?"と声をかけてくれるが、"二人15pでモアルボアルからホワイトビーチ迄行きたい"と返事すると、どの運ちゃんも、"その料金じゃねぇ・・・一人30pだよ"と断られた。
  待つ事30分、自転車の運ちゃんが見るに見兼ねて私達に声をかけた。"乗せてくれるの?"の問いに、彼曰く"チャリじゃ10km近くあるので無理だと"断られた。でも彼は私達を遠くで見ていたらしく、トライシクルに掛け合ってくれると・・・。
 実は、モアルボアル繁華街で食事したら金が無くホテル迄戻らないと・・・で、残金15pしかない。と、真っ赤な嘘をついて彼らに説明。 この時、ホワイトビーチ迄が、こんなに遠いとは思っていなかった。あとから聞いた話だが、1台片道50〜60p位は請求さ れ、仮にパナグサマビーチからホワイトビーチ間を往復で頼むと150pが相場だと聞かされた。そして、ホワイトビーチは人気が無く、帰りの足(トライシクル)を確保するのは大変なのだと・・・。帰りも予約をするなりして帰途を確保するのが常識であった。私達はこのことを全く知らなかった。
  先程の自転車の運ちゃんがトライシクルを捕まえて交渉してくれた。既にトライシクルには客が乗っていた。彼のおかげで乗車できた、お礼を言いホワイトビーチに向った。ホワイトビーチはかなり遠かった。民家の無い細い道を20分位走り、続け海辺へ。  ひとひとりすれ違わず、トライシクルすらもすれ違わなかった。でも内心どうにか帰れるさ・・・と思いつつ、ホワイトビーチに降り立った。
  木の境界線の柵があり、この中がホワイトビーチだ。 目の前に広がる白い一面の砂浜。ゴミ一つない・・・綺麗の一言に尽きる。人が誰も居ない。現地の人が4〜5人、木陰で休んでいる程度。木陰の休憩所(簡素な屋根にテーブルと椅子)があり、営業しているのかわからない売店も1軒ある。 素っ裸で泳げそう。あまりの暑さに休憩所に避難。彼女がトイレに行きたいと言い出したので、近くに居た赤ちゃんを抱いた二組のお母さんに聞いてみた。木でできた簡易トイレがあり、借りる事が出来た。勿論流す時は、手桶で水を汲流す方式だ。
  お母さんがたは、木陰で赤ちゃんを抱いてあやしていた・・・少しの間、話し相手になって貰った。この場所はWeeekdayには人は居無いが、週末はそこそこ地元の人が来るそうである事がわかった。小1時間位話しこんだ。  
  さて帰りはどうしようか?と思いつつ・・・私達がホワイトビーチに着いてから、エンジン音を一度も聞いていない気がする。 5分位待つが、全然トライシクルの来る気配がない・・・仕方なく炎天下を彼女と二人で歩き出す。  と、運良く、バイクの爆音♪ 個人のバイクらしいが、そんな事はお構い無しに、バイクの若い兄ちゃんと値段交渉。"モアルボアル迄15pで二人乗せてちょ♪"と。 すんなりok。ラッキー♪ 3人乗りでバイクに乗車。こちらのバイクはシートが長いのでさほど窮屈ではないように思われる。日本では経験できないサンドイッチ状態の3人乗りは、何とも言えない変な感じであった。
  日差しが強く少し疲れ気味。モアルボアルで、すぐにトライシクルを拾い、宿のあるパナグサマビーチに向ってもらった。
 シャワーを浴びて、ゴロゴロ宿で過ごし、夜6半頃夕食を食べに出かけた。歩いて数分に距離のイタリアンレストランに入った。サラダ、肉、イカ、ジュースで600pだった。美味かった♪ 帰り道、宿の前に自転車でアイスクリームを売りに来ていたおじさんを見つけ、アイスを購入。1本5p・・・安い。近所の人に聞いたら18時前後頃に、この場所に売りに来るらしい・・・と。
 長いい1日が終わり早めに床につく・・・。zzzzz・・・・・
 
移動の教訓:足の確保はどうにかなるさ・・・


トライシクル代:(10p+15p+15p+15p) 昼食45p+20p ジュース4本:36p アイス2本:18p アイス2本:10p 夕飯:600p 朝食100p×2




 9/21(火)  
  さて今朝は朝からダイビングを、やる気満々♪ 早朝に雨が降って水溜りが所々できていた。朝食を八時頃済ませ、ダイビングショップに顔を出す。掲示板に7:30 10:00 14:30と書いてあった。10:00のダイブに潜りたいと交渉してokを貰う。器材のフルレンタルだと1本 25US$である。重軽器材を所持していれば 20US$だ。早速ダイビングの準備に取りかかる。と言っても軽器材しか持ってきていないから、ナップから荷物を引きずり出すのみである。
  自前の3mmのウェットじゃ寒いと思い(かなり私は寒がり)、5mmウェットも借りる事に・・・しかし4着トライしたが全て合わず、試着に余計な労力を使いくたびれました。結局、自前着用に。勿論インナーにアンダーシャツも着込んでおいた。思ったより全然海の中は寒くは無かった。ドイツ人はTシャツに半パンで潜っていた。
  軽器材は自分で船に運ぶが、重器材はインストラクターや船頭さんが運んでくれる。そして、重器材の点検やセットアップもしてくれる。これがフィリピン式の噂の"殿様ダイブ"かぁ・・・と頷く。  海面が綺麗で透き通っている。無理すれば20人位は乗れる船である。簡単な、やぐらが真中から後方に設置してある為、その下に入れば日除けになるが、一応念入りに日焼け止めクリームを塗る。5分位で潜水ポイントのサベドラに到着。
  予め、ダイビングショップで、今日の潜水深度や潜行のし方、エグジットのし方をレクチャーする。その再確認をもう一度潜る前に行う。 今日の最高深度は27m。残圧50になったら必ず知らせるようにと、イントラに強く言われた。
  イントラとのミーティングは簡単な英語がわかれば理解出来るが、出来るだけ、最低限の英語は必要だと思う。解らない事や、理解できない事は曖昧にせず、必ず聞きなおす事をお勧めする。日本と大きく違い、全てにおいて海の中は自己責任になるのです。何の為にダイビングのライセンスを所持しているのか、自分に問う事も大事だと思います。何か起きてからでは遅いのです。
  いよいよ潜行です。この時は5人でした。イントラを混ぜて8人です。水面に浮いて、レギュの再確認をして、再度マスクの位置調整を・・・いよいよ初めてのモアルボアルの海へ・・・。 視界は20m以上ありそうで、珊瑚や小魚がうじゃうじゃいました。この光景に圧巻♪ そして、海底が見えないドロップアウトの尾根に吸い込まれそうです。  ただただ目を見開くばかり・・・。ここまで来て良かった・・・昨日のうちから潜れば良かったと内心後悔しました。 魚は360度、全ての方向にいる感じ。深度によって魚の生息する種類も替わってきますし、これがハッキリわかります。 ドロップアウトしている尾根伝いに潜っていきます。スゴ〜イ、感激♪のオンパレード!
  潜水方式は、ゲストダイバー(私達)が主導権を握り、イントラが後方や、遠巻きにして一定間隔を置いて、私達を見守っていてくれている形をとります。  自分達のペースで進むので、体力を殆ど消費せず、中世浮力の練習にもなります。これなら超初心者からプロ迄大丈夫じゃないでしょうか!?海面も殆ど穏やかで波もありません。勿論ダイブポイントは何処も10分前後の移動距離なので船酔いなど心配要りません。
  1本目は45分位潜って上がった。ゲストダイバーが全員乗船したところで、再び船着場に戻った。こちらでは1ダイブ毎に寄港する。その日の潜った最後に、ダイビングショップで各自、器材を水洗いする。重器材は運んでくれるが、器材は各自で洗う。これは基本中の基本である。でも、ダイバーの中にはレギュやBCをほったらかしにする者もちらほら・・・。マナーの悪い日本人はここにも健在。悲しい場面です。
  ダイビングポイントに向う途中、何隻かのダイバーズボートを目撃したが、その中の1隻に私達と同型船に30人近く乗船していたグループを見かけた。殆どが日本人だった。多分、日本の旅行代理店のツアーで参加してきていたグループらしい。日本の代理店が数多くあっても、コスト削減で1箇所のダイビングショップを兼用して使うのであろう。 その為、同じダイビングショップに詰め込むので、潜る人が多いと、この様に船の上は通勤ラッシュ状態となる。殆どが立ちんぼ状態である。勿論、潜ったポイントも混雑状態であろう・・・。この広い海中でユッタリ泳ぎたいものである。少なくとも何隻かの船に振り分ければよいのに・・・と、余計な事を考えてしまった。
  昼食は、近くのレストラン(マリーナイタリアーノ)に入る事にした。2本目のダイブは14:30からなので、まだ100分位余裕がある。ピザとカルボナーラを注文。残り45分でやっとテーブルに出てきた。ゆっくり食べようとしたが大急ぎで平らげる。なかなか美味しかった。 このレストランとマリンビレッジの宿のオーナーは一緒だという事で、食事前にお金を持合わせていない事は店員に話したら、ツケでokとの事。そう言えば店員は宿のフロントの女性と同じでした。
  お腹が一杯状態で、14:30の2本目ダイブに。午前中と替わらず、穏やかで水温も28度。1本目と同じ段取りで潜行。運が良い事に二人きりの貸し切り船でした。 あっと言う間に2本目も終了。 ダイビングショップから歩いて20歩位の距離。近くて良かった。宿のシャワーを浴び、ベットでごろ寝。
  17時過ぎにトライシクルを捕まえて、モアルボアルに夕飯にありつく為に出かける。  昨日覗いた床屋が気になる・・・。店先のガラスに30pと書いてあったのだ。店員に聞くと、30pオンリーだと言う。 30pと言ったら日本円でわずか60円である・・・人件費の安さに驚きを隠せない・・・。 迷わず刈ってもらう事にした。店内は1.8m×4.5m位の狭さに客が座る椅子が二つ。前と後ろにガラスがある。客待ち用の椅子が4脚並んでいた。既に地元の青年が狩りこんでいた。 奥の席に座り、"短めに刈りこんで"、"隣の兄ちゃんと一緒ぐらいの長さに"・・・と。不安半分、期待ワクワク♪ 水は霧吹き程度にかけ、カットのみである。借り上げた場所は、剃刀の刃で仕上げていく・・・消毒していないので恐怖! 生え際は刈ったそばから、オシロイみたいに、白い粉をかける。
  20分弱で出来あがり。何処から見ても私の頭はフィリピーナであった。耳廻りの髪を垂直にカットするのである。自分で見てもその髪型は笑えた。彼女にも馬鹿うけ。 頭髪の仕上げに油をつけてくれるが遠慮する。仕上げは数回の肩もみで終了。 店の入り口のドアはガラス張りで、地元の子供達が4〜5人ガラス越しに物珍しそうに私の散髪を見ていた。ドアを開けると子供達は一目散に散っていく。散髪中ズーとギャラリーが居たらしい。かなり頭が軽くスッキリした。
  夕飯は看板娘の居る焼鳥屋に決めていた。彼女やお母さんが私達を覚えてくれていた。今夜は焼鳥のフルコースとライスだ。 そして先程購入しておいたジュースを。昨日は食べなかった手羽先を今日は奮発した。まぁまぁの味だが、やはり濃い味付け である。この焼鳥屋は8時から22時迄営業しているとの事。
  夜8時過ぎ、宿に戻った。8時を過ぎると急に人気もなくなるが、襲われるような怖さは全く無かった。でも何処に居ても自己防衛は必須です。
 
食事の教訓:焼鳥の味付けは濃い目・・・? 刃はやはり怖い!


トライシクル:12p+15p 床屋:30p 枕銭:40p 夕飯(焼鳥8本+ライス2皿):120p ジュース2本:12p 水2L:40p 朝食100p×2 昼食:385p




 9/22(水)  
  今日も朝から晴天。今日は3本(7:30 10:30 14:30)潜る事にした。1本目は昨日同様、私達二人の貸し切り船となった。 2本目と3本目はゲストが7人でイントラが3人で潜水。
  今日の昼食も昨日同様、同じ店でツケ払いをして、スパゲティを2種類注文した。 3本目も終了して、宿でシャワーを浴びる。 Savedra Great White Diving Centerでは、潜り人の賛成多数により、潜る場所の変更ができました。行きたいポイントがあればリクエストも可能です。
  取り敢えず、今日迄分のダイビング料金を全て精算して、軽器材を干す事に・・・でもコテージの前は日陰で干すような場所ではなかった。フロントに聞くと奥のほうに干し場があるとの事。ピアノ線が木の間にかかっており・・・ここに干す事にした。 この場所なら日当たりも良くすぐに乾きそう。
  が たがた動き回っていると、小学生1年位の子供達が数人お土産をもって、"買って下さい"攻撃で、宿の敷地内にぞろぞろと侵入・・・。 その中の女の子はアクセサリーやら、Tシャツを売っている。男の子がココナッツを持っていたので、彼と交渉する事に・・・。50pで売るとの事、高いと感じた私は、半値に値切るが彼は、40pと・・・。結局30pでココナッツを購入。 後から宿のハウスキーパーから聞いた話だが、ココナッツの相場は20p位だと言っていた。男の子は嬉しそうにココナッツを自前の斧で切り落とし、飲み口をつけてくれた。 私は生のココナッツを飲むのは初めてだった。生温く、少し生臭く、甘さは左程無く・・・イメージしていた味よりも、かなりあっさりしていた。
  一通り雑用をこなしてから、コテージ玄関脇のスペースに椅子とテーブルがあり、ここでノンビリと、日焼けケア用品の顔パックをしながら夕飯迄、彼女と二人でボーとする事にした。
 夕飯はモアルボアル迄トライシクルで出かけ、地元の食事処みたいな店で食べる事にした。 食事前にPALに電話をかけようとしたら電話が見つからず、地元の人に聞くとすぐに見つけてくれた。でもその電話はカード形式で小銭ではかけられないため、別のを探す。やっと見つけて小銭を投入。何度も電話するがつながらず、"現在使われていない・・・・"見たいな返事。あの有名な、地球の歩き方に記載してあるPALの電話にかけても無しのつぶてで諦めた。  明後日の24日(金)に帰国する予定になっていたので、出国ギリギリ迄PALと交渉して、土曜日か日曜に延泊出来る様に交渉し続けてきたのだ。繋がないのでは交渉すら出来ない。明日宿のフロントにPALの電話番号を聞こうと今夜は諦めた。
  入り口のお鍋が10種類あり、片っ端から鍋の中身を見せてもらい・・・これとこれと・・・これ、とオーダーして席についた。4品をセレクト。醤油味の肉と野菜の煮物、鶏スープ、魚、  。なかなかgoodなお味でした。     帰りがけに、またまた今夜も焼鳥屋に寄り屋台で雑談。その後、アイスもほおばる・・。   お腹も一杯になり九時頃宿に戻ろうと、トライシクルの運ちゃんといつもの値段交渉を・・・。"二人で10pで行ってよ!"案の定、一人30pと言われた。おまけに夜8時過ぎてからスペシャル料金だと抜かしやがる・・・ふざけた野郎だ。彼は無視して他の運ちゃんと交渉。二人で30pで交渉成立、泣く・・・初めて正規料金を支払った感じ・・・。まぁイイかぁ・・・と、自分に言い聞かせた。
 
トライシクルの交渉の教訓:値切るだけじゃなく、たまには正規運賃を支払いましょうね。


枕銭:40p トライシクル:12p+30p ジュース2本:12p 水2L:40p アイス2本:85p 焼鳥6本:60p 昼食180p+90p 夕食:85p ココナッツ:30p 朝食100p 9/21のダイビング代二人で6本分:150us$  9/22のダイビング代二人で4本分:5600p ⇒ 6364p + 150US$




 9/23(木)  
  こちらに来てから晴天続きで今朝も気持ち良い朝である。昨夜の時点で、今日は潜ろうとは考えていなかったが、結局 10:30のやつに、潜る事にした。 昨日の時点で、今日はホワイトビーチにシュノーケルに行こうかと考えてもいた。でも軽器材の乾きも少し悪かった事もあり、ウェットスーツやブーツが乾かなければ荷物の重量が増すわけである。じかにナップに詰め込んできた私は、行きよりも重い荷物を背負いたくなかった。  昨日、軽器材を干したのは16時頃だったが、今朝迄そこそこ乾いていたので潜る決心をしたのである。今日は昼頃には干せるので夜には乾くと思った。 しかし、事は上手く運ばなかったのである。
  朝食後、宿のフロントで電話をPALにかけるがつながらず、昨夜と同じ状況だった。 9時頃にダイビングショップに顔を出す。PALの電話番号を聞くと電話番号は違っていた・・・すぐにつながった。 あいにく、土曜日も日曜日も空席が一つも無いとの返事。諦めず夕方再度トライしたが結果同じであった・・・。 昨日の時点で今朝はもう潜らないとショップに言っていた。 ショップの受付けのおばちゃんに、今日の2本目のダイブは今申込んでも潜れる?と聞くと、快くokとの返事。 待合室には、毎回私達と一緒に潜ってくれていたイントラのブレンディさんが腰掛けていた。その話しを聞いて彼女はニッコリ。  昨日ダイビング料金を全て精算し、今日は潜らないと彼女に言っておいたから・・・その時のブレンディさんの表情は寂しそうだった。 1本潜る事にしたら、ブレンディさんは"じゃぁ準備しなくちゃ・・・"と嬉しそうにダイビングの準備に取りかかってくれていた。
  最後の1本なので、出来るだけ長く潜っていようと、比較的浅い位置をキープし続けた。平均深度は11mで70分位潜っていた事になる。
  こちらの潜り方は、エアーが無くなるまで自由に潜っていられる。イントラに上がれと指図はされない。エアー残量が少なくなったら5m位の浅瀬でギリギリ迄、海中に居られるのである。ありがたい・・・。本来のダイビングの楽しさを学んだ気がした。そしてイントラに引き廻されないので、殆ど体力を消耗せず、海中を楽しめた。   長い休暇が終わろうとしている・・・。 最後のダイビングを終えて、軽器材を洗濯物干し場に干すが、少し雲行きが怪しい・・・。 夕食と公共マーケットをうろつく為に、モアルボアルに向った。案の定、途中で雨に降られた。洗濯物が・・・。


枕銭:40p トライシクル:12p+12p ジュース2本:12p アイス2本:40p 焼鳥4本:30p 昼食190p+200p+20p 朝食200p 夕食:90p  電話代:210p 宿泊代900p×5泊=4500p  9/23のダイビング代二人で2本分:2800p ⇒ 8356p





 9/24(金)  
  早朝5時15分に起きる。昨夜のうちに荷造りをしていたので手早く出発の準備が出来た。この宿のガードマン?らしき人に部屋の鍵を渡す。時間は5:45。昨日頼んでおいたトライシクルが既に宿前に迎えに来ていた。荷物と彼女は座席に、私はバイクの後ろに乗りこんだ。何回か行き来したモアルボアル迄の3km弱のデコボコ道。何度も見た風景だが今日でおしまい・・・なんだか感傷的になってしまう。
  モアルボアルに着く直前、あの黄色い大型バスが目の前を過ぎていく。時間は6時・・・乗り遅れた? 仕方なく小型バスやVバスを探す。Vバスと名前のみは知っていたが、どんな物かわからなかった。
  バスを探していると、昨夜会った、土産物屋のおばちゃんが居た。ここでおばちゃんと記念撮影。昨夜おばちゃんから土産は買わず、世間話をしていた。彼女も私達を覚えていた。"もう帰っちゃうの?"と少し寂しそう。"次回来た時に私の土産を買っておくれよ・・・"と言い、"またモアルには来るよ・・・その時は必ず買うからね・・・"と約束し別れた。 "南バスターミナル行きのバスは?"と客待ちをしているトライシクルの運ちゃんに手当たり次第に聞くと、あれだと指差す。目的地迄の価格交渉しながら荷物をタウンエースのような車につぎ込む。訛りの強い英語で相手の言っている事が聞き取れない。何度もやり取りしていたら、この車はターミナル迄行かない事がわかった。慌てて荷物を下ろし、ターミナル行きのバスを探す。
  クラクションを鳴らしながら、白いタウンエースらしき乗用車が近づいてきた。運ちゃん達も、"コレコレ!"と指差す。 最初からちゃんとターミナルに行くバスを教えろよなぁ・・・とつぶやく。 タウンエースらしき乗用車の運ちゃんに確認すると、ターミナル迄行くとの返事。料金は一人70p、これがVバスらしい。黄色い大型バスは80pと聞いていたので二人で20pも浮いてしまった、ラッキー。その上、冷房車だ。既に乗客は満員 状態。 5列シートで、前から3人、3人、4人、3人、2人、乗っていた。私達は後部に詰め込まれた。全然身動きが取れ ない程窮屈である。途中で一人乗ってきて、18人になった。この車の定員は15人乗りのような気がするが・・・。
  途中、二人が道端でまっており、運転手はその二人に向って"ごめん、今日は満員で次のに乗車してくれ"って言っていた。  このVバスは地元の人達が通勤で使用しているらしく、毎回乗車するのはお馴染みさんらしい・・・。つまり私達二人が載り込んだ為、二人分あふれてしまったのだ。
  40分弱走ると売店に止まった。トイレ休憩である。お客が揃うと再び出発だ。  定員オーバー(15人載り)のVバスは、重さに耐え兼ねて、サスペンションが潰れて役目を果たしていない状態。ピョンピョン跳ね、下から突き上げてくる。かなり振動が凄い。これを2時間半も耐えなければならないのだ。車酔いしそう・・・。 ブレーキはヘタッテいてキーキー鳴るし、スピードは出すわ・・・でも、最初は怖いがすぐ慣れます。こちらの車のタイヤの溝は殆どが磨耗してない状態、案の定、この車も下車時にみてみたら殆ど無かった・・・。
  Vバスは定員乗車すると、何処にも止まらずノンストップで南バスターミナル迄いっきに突っ走ります。しかし黄色い大型バスは乗車定員が多いので、所々のバス停で客を拾っていく為、Vバスの方が移動時間は早いです。結局2時間10分位で南バスターミナルに到着。 時間は8時チョイ過ぎ。セブからマニラ行きの飛行機は正午発。あまりにも時間がありすぎるので、どうしようかと考えたが、このまま空港迄タクシーで行く事に・・・。すぐにタクシーは拾え、交渉で 150pに。でもきりのいい札がなく、160pを支払う。メータが着いていないと思ったら下の方に付いていた。料金は 117p と表示さえていた・・・やられたぁ。
  空港には9時前に到着。まるまる3時間もある。お金も殆ど無いので、搭乗手続きを済ませる事にした。手続きを完了して重い荷物も預け、昨日の昼食の残りのピザを食べようとして、ふと時計を見たら9時20分。搭乗券をみたら9時25分・・・?  昨夜リコンファームしたのは12時発の便のはずだが・・・。なぜなぜ???と疑問が・・・。そうかぁ座席が空いていたので便を早くしてくれたのだ。駆け足で搭乗ゲートへ・・・
  空港利用税もしっかり取られた。これは誤算だった。ここで空港税は取られるとは思わなかった。マニラで 550pと思っていたからだ。やばい・・・ギリギリの残金しか所持していないしこのままではペソが足りない・・・。 駆け込んだ為ギリギリセーフで搭乗できた。これには焦った。まぁ乗り遅れても12時の便に載れるし・・・と思いながら、シートベルトを締め、続きのピザをほおばった。  そう言えば・・・空港迄のタクシーは異常な程スピードを出して、少しでも進行方向が詰まっていたら、反対車線を走行していた事を思いだした。タクシーの運ちゃんは私達がこの便に搭乗すると思っていたのだろう。
  定刻通りにマニラ空港に到着。空港の警備員が、この空港は、日本国で出資した新しいマニラ空港だと教えてくれた。作り立てで綺麗だった・・・。簡素な作りだが、どの空港も同じ様に天井が高い。  セブのマクタン空港で荷物を預けた時に、マニラで手荷物の入替えは無く継続して日本迄送ってくれている事をボーディングの時に確認しているが・・・フィリピンのお国柄・・・自分では少しこの段取りに疑いを持っていた。  先程マニラに到着した手荷物ターンテーブルをしばしにらめっこ・・・。勿論自分達の荷物は出てこないはずである。でも内心出てくるのでは・・・と、期待。実はマニラから日本行きの乗り継ぎ便に3時間弱もあるので、暇つぶしにターンテーブルの近くに居座る事にしたのだ。結局20分位見ていたが、手荷物待ちの乗客も少なくなり、この場所を去った。
  空港係員に聞いてインターナショナルの場所を聞く。国内線から国際線まで歩いて5分位の距離だった。  何もする事もなく、搭乗待合ロビーで待つ事にした。  出国税550pを取られる・・・勿論足りない・・・、二人合わせても 900pちょっとだった。仕方なく一人 10us$を支払う。
  免税店をうろつき、土産物を物色。ドライマンゴーを見つけた。1パック7箱で 20us$とかかれていた。 このドライマンゴーが2パック必要である。所持金は少なく(実際はUS$と日本円はまだ所持していた)、現在の残りのペソと少ないUS$で両替無しに入手したかった・・・。残金 917pと23US$を加えて、免税店の店員と交渉、2ドル弱足りないが、粘って2パックゲット♪
  定刻より30分遅れでマニラを離れる。成田に予定時刻より30分遅れで到着。


枕銭:40p   トライシクル:50p  Vバス(モアルボアル⇒南バスターミナル):70p×二人分  タクシー:160p 空港利用税(セブ):100p×2人分 空港利用税(マニラ):10us$×2人分 土産:917p+23us$ ⇒ 1507p+ 20us$ 残金18ペソは記念にセーブ   現地のダイビング料金、食事代、現地移動費、土産代  + 航空券   + 国内移動費 ⇒ 2人の旅費全て 合計 19982p(4万円) + 343US$(38074円)    + 112,000円  + 6,000円  ⇒ 196,074円




最後に一言:
  ダイバーズ村のパナグサマビーチだけでなく、フィリピンのフレンドリーさに触れたいのなら、是非食事だけでもモアルボアルの市内を散策して下さい。そして日本人同士で固まるのではなく、現地の方々と接触して会話を楽しんでください。これからモアルボアルに行こうとしているあなたを、より楽しい旅にしてくれる事でしょう・・・。






セブ島最前線 専用掲示板