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緊急度:[いつでも]
ボラカイ島通称ステーション３の白砂のビー チ、陸側の人やバイクが道として通行する 所を夜明け前の午前4時過ぎに、一人でス テーション１を背にして早朝散歩をしていま したら、突然左側のビーチサイドロッジの ゲートから犬に吠えたてられました。 セブやマニラでするように「スッ」と声を発 して通り過ぎようとしましたが、首輪をされ ていない小柄の犬はゲートから飛び出して来 て吠えたてながら道を塞ぎました。 膝までのショーツにビーチサンダル履きだっ たので、フィリピンの犬は狂犬病とかも有っ て万一、咬まれると厄介なので、吠え続ける 犬を少し迂回してその場を離れようとしまし たら、左側から走り寄ってきて私の左膝外側 に いきなり噛みついてきました。 反撃しようとパンチを繰り出しましたが、犬 の体高は低くヒットしませんでしたが、反撃 の気配は察してか、噛みつきを止めて、少し 距離を取ってまだ吠え続けています。 咬まれるまでの時間が、あまりにも短かった ので、クレージードックに咬まれたと思い ゾッとしましたが、よくみるとアイボリー色 のポメラニヤンでした。 咬まれてしまった為、急いでホテルの部屋に 帰りミネラルウォーターで患部をよく洗って 持参していた70パーセントのエチルアルコー ルを大量に噴霧しました。 今回のボラカイ旅行は私のフィリピン人の彼 女と彼女の友人の三人旅でしたので、犬に咬 まれた場所と犬の特徴を話すと、夜明けを 待って二人で犬の飼い主探しに行ってくれました。 しばらくして帰ってきた彼女達が、飼い主が 病院に行ってくれと人力自転車を待たせてい るから、早く支度をしてと言われたので、す ぐに身支度して部屋を出ました。 ハイウェイのステーション３入口付近にクリ ニックがありました。 飼い主が電話をしてクリニックを開けさせた のかと思ってましたら、24時間やってるよう で愛想の良いナースが受け付けてくれて、女 医さんが未だ眠りたそうな顔で対破傷風の注 射と対狂犬病の注射をしますが、対破傷風は 犬の飼い主が支払いされますが、対狂犬病の 注射は犬には予防注射がキチンとされている ので、あなたの自己負担で全5回中の本日が 初回で2,260ペソなります、よろしいです か？ 急を要する対破傷風の注射のみ此処ボラカイ で受けることにしました。 フィリピンでは対狂犬病の注射は48時間以内 なので、ダバオ市に戻ってセカンドオピニヨ ンも聞いてからに考えることにしました。 ここボラカイでの対破傷風注射、まずアレル ギー反応を調べるため前腕部に痛い注射、発 赤を調べるため30分待たなければならないの で、ナースの了解を取って朝食を取りにクリ ニックを出て食事を済ませてクリニックに 戻ったら、アレルギー反応は陰性で両肩への 筋注となりました。 午後からは気を取り直して海に入り、翌朝の 早朝ダバオ市に戻るためボラカイ島を後にし ました。 昼前にダバオ市に戻り 食事をしてから中規模病院にいきましたら、 案内所でER緊急救命室に行けと言われ、ER で注射液を置いてないので、ダバオドクター スかダバオ市の医療センターに行くように言 われました。
ダバオドクタースに行き受付で尋ねるとやはり ER緊急救命室へ行くように言われました。ど うやら犬に咬まれたらERのようです。 ERで受付てもらい血圧、脈拍と身長体重を男 性ナースに計測してもらった後、女医さんの 診察でした。 対狂犬病の一般的な間隔を空けて5回の注射 をするやり方と、注射液は高価ですが今日一 度で済ませることの出来るやり方の2通りを 選択するように言われました。 トータルでの費用は5回注射が1万ペソ、1回 注射が2万5千ペソだそうで、1回注射を選び ました。 まず処置料を病院の会計に支払い、次に併設 の薬局で処方箋を渡して注射液を買いまし た。 注射液を持ってERに戻ると女医さんはいなく なっていて、そこからは女性のナースでし た。 注射は3本打たなければなりませんでした。 2本は患部の左膝外側残りの1本は左の臀部に でした。 膝への1本目は相当痛かったです。 注射を受けたあと10分ほどベッドでそのまま 休んで跛行しながらER受付に戻って療養証明 書を依頼しました。 土曜日でしたから月曜日に受け取れると教え てくれました。 フィリピンですから支払いしないで証明書を 書いてくれるはずもありませんので、そこで は教えられていませんが、先ほどの処置料を 払った病院の会計に証明書料を払いにいきま した。 結果はやはり先に証明書料を支払って正解で した。 月曜日の午前中に指定された病院の窓口に行 くと、既に証明書が出来上がっていました。 保険者の保険請求要項を読むと、病名コード を医療機関で書いてもらえとのことなので、 スマホにメモした病名コードと英語の疾病 ジャンル名をタイプライターで追記してもら いました。 応急処置は女医さんにも褒めてもらえたし、 さすがボラカイ注射液はちゃんと揃っていて 不幸にも犬に咬まれて一般的な5回注射を チョイスする大多数の人達ならば、即、注射 も可能な割りと恵まれた環境でした。 よく犬に気をつけるように言われますが、気 をつけるにも出会い頭に近い状況で犬に咬ま れることもありますので、面倒ですがフィリ ピンに行かれる人で犬に咬まれるのが心配な 人は日本で予防注射を済ませられることを強 くお薦めします。 フィリピン在住者なのでフィリピンの医療機 関にも通い慣れているので事故後はスムーズ に事態が運んでいますが、言葉やこの国のシ ステムを知らない人なら一層大変です。 国際的な観光地ボラカイ島のビーチでこのよ うな有り様ですので、フィリピンでショッピ ングモールや一流ホテル以外の場所を歩くと きには、男性ならジーンズにスニーカーの対 犬防御態勢を取るのがよさそうです。 女性はボディガードかボディガード代わりの 彼氏やご主人と外出しましょう。
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