到着日 2日目 3日目 4日目 帰国日

 

7月12日(水)


 初めてのアジアへの旅はいつもの激安パックツアーで始まった。Nちゃんとの2人旅第3弾。PR427にて関空より出発。3時間40分の空の旅。機内はキレイで、座席もかなりラクラク。噂の機内食は結構おいしかったゾ(ビーフね)。機内ではヘッドホンが壊れ、チェンジに小一時間もかかるってなことも体験しながらアッという間に到着。暗いなぁと思ったら曇りだった。イヤーな予感。雨季って書いてあったけど、果たして滞在中天気に恵まれるのかなぁ…。

 空港内で両替する。1万円=3700ペソだった。お札は噂どおりヘナヘナで臭かった。Nちゃんは「サイフに入れたない」と封筒に札束をしまっていた。外へ出ると雨が降った後らしく、ムシムシして暑かった。汗をかきながら迎えを探し、荷物を預けてバスに乗り込む。バスからの眺めにアジアへ来たことを実感。道路は暗くて狭い。不安な気分がどんどん膨らんでいく。ブルーな気分に沈んだ頃、バスは滞在先の「パシフィック・セブ・リゾート」に到着。

 貝殻のレイで歓迎されるが、「これは無料かな?」とバカな心配をする(もちろん無料デス)。ホテルの中は所々工事中で、ロビーも仮設だった。でも雰囲気は「南の島に来た」ってカンジ。ウェルカム・ドリンクを飲みながら、空港に迎えに来てくれていたイーディさんを捕まえて、明日からのOPを相談する。「明日は天気悪いデス。アイランド・ピクニックはダメね。」という彼の言葉に半日市内観光をすることに決めた。昼食はフィリピン料理。フィリピン料理の知識のない私達は「おいしいの?」と質問。イーディさんは「絶対おいしいデス。まずかったら私、ガイドやめるネ」と太鼓判。じゃ、明日の朝9時にロビー集合と打ち合わせをして部屋に行く。ポーター氏には荷物1つに10ペソ、計20ペソ渡した。

 まず日本から持って来た2リットルのお茶のペットボトルを冷蔵庫に(重かったよぉ)、保冷材を冷凍室に入れて(用意がイイでしょ)、レストランで食事をとり、翌朝のモーニングコールを頼んで部屋に戻る。シャワーして寝ようとバスルームへ行くと、シャワーはチョロチョロしか出ない…。格安ツアーだし、しゃーないと自分を慰めた(トホホ)。が、私の後に入ったNちゃんは、頭を泡だらけにしながら途中で出てきて「シャワー止まったぁ!」と激怒。どうやら並びの部屋でもシャワーを使っているようで、お湯どころか水も一滴も出ない。しばらくたってやっとチョロチョロ復活し、なんとか終了。初日からキレたNちゃんだった。


7月13日(木)


 モーニングコールで目を覚まし、朝食をとりに外へ出た私たちは思わずため息をついた。「やっぱり天気悪いなぁ」。青い空、青い海を求めてやって来たのに、これじゃあ日本の梅雨空と一緒だ。張り切って800のフィルム持って来たのに戦意喪失。約束の時間に行くと、バンが一台とまっていた。メンバーは私達2人と私の両親ぐらいのご夫婦が一組、ガイドのエバさんと運転手氏の計6人。車はまずみやげもの屋に止まった。

 広い倉庫のような店に入ると、貝殻のレイで歓迎される。そして「サービス」とコーラを渡される。一目で「高い!」と感じた。私の後をずっと店員がくっついて歩く。何も買う気はなかったが、カラフルな熱帯魚のペーパーナイフをみつけたので仕方なく購入。1つ100ペソが7つ買ったら1つ80ペソになった。この後車は道教寺院、マゼラン・クロス、サント・ニーニョ教会、サンペドロ要塞、カルボン・マーケットを回り、SMで1時間のお買物タイムとなった。カルボン・マーケットは車中からの見学だったが、ドリアンのような果物をみつけて「あれドリアン?」と聞くと「ジャックフルーツ」との答え。「食べたいデスカ?」のエバさんの言葉に車中の女3人は「食べたーい!!」と大合唱。エバさんは車を止めて一人で買いに行ってくれ、みんなにごちそうしてくれた。味は甘くて、食感はサクサク。ちょっと独特のにおいがするけど、とてもおいしかった。SMでは貝細工のコースターやアクセサリー、Tシャツなどのおみやげと、サンミゲルビールやバナナチップなどの食料品を買い込んだ。

 その後、待望のお昼は「ライトハウス」というフィリピン料理のお店。4人では食べきれない量の料理が出た。味はイーディさんの言ったとおり、とてもおいしかった。一杯になったお腹をさすりながらホテルへ。エバさんにお礼を言って部屋へ戻り、ジャックフルーツを冷蔵庫に入れた。腹ごなしに海のほうまで散歩することにした私達は、ついでにフロントでセーフティボックスを頼み(無料デス)、翌日のアイランド・ピクニックを予約。行き先はナルスアン島。バーベキューの昼食付きで、ひとり81ドル。翌朝9時にロビー集合と約束して海へ出た。空には分厚い雲。夕暮れの美しいはずのビーチはナント干上がっていた!長い桟橋を歩いていくとスゴイ風。もしかして台風でも来てるのかな。私達は南の島の雰囲気に浸りながら桟橋を歩き、写真を撮った。

 今夜の夕食はバーベキューディナー。ツアーにパックされていたOPです。チキンが特においしく、量もちょうど良くて気分良く食べる(デザートのプリンはまずかった)。そして夜はナイトツアーでトップスに行くことに。これもツアーにパックされていたOPナノダ。
 ところが約束の21時にロビーに行っても誰もいない。そのまま20分待ち、いい加減聞きに行こうと思っていたところ、フロントで私達を見ていた従業員が声をかけてきた。英語の苦手な私たちは「ナイトツアー」とパンフレットを指さして身振り手振りで説明すると、何やらフロントで電話をかけ、ついて来いと言う。言われるままについて行くと、昼間のドライバー氏が車をまわしてくれていた。急遽ガイド役になったフロント氏と共に出発。せっかくのトップスは雨だった。4人でビールを飲みながら(ドライバー氏はアイスティー)カタコトの英語と日本語で楽しい一時を過ごした。帰りにウォーター・フロント・ホテルに寄って、売店やカジノの前を見学。H
2Oというディスコでは、「ドアマンと友達」とニッコリ笑って中まで入って見学させてもらった(ラッキー!)。待ちぼうけも彼の機転で帳消しとなり、気分良くホテルに戻った。


                  
                                     ジャックフルーツ


7月14日(金)


 待ちに待ったアイランド・ピクニックの日。準備万端整えてロビーに行くと、昨日のご夫婦も一緒だった。4人でわくわくしていると、「ゴメンナサイ」とエバさんがやって来た。
「風がとてもキツイデス。波もあるのでボートダメね」と言う。「エッ、キャンセルってこと?」と聞くとそうだと言う。えーーっっ。残念だけど仕方ない。じゃあビーチで泳ぐかとビーチに出ると、ベッド、チェアーはすでに満席。そーだよね、キャンセルになった人みんな考えること一緒よね、と持参のビーチマットを広げて読書にふけった(準備いいダロー)。空は晴れたり時々かげったり。昨日よりは全然天気いいけど、やっぱり風が強い。風が強く吹くと日かげは少し肌寒い。昨日の雨で海は濁っていた。プールでは体験ダイビングの人達が練習中。練習が終わるのを待って、プールに移動。チェアーを確保してのんびり読書。暑くなったら持ってきたシュノーケルでプールの中を潜ったり、おかしとサンミゲルでお腹を満たしたりと、一日中バカンス気分を満喫した。

 夕方になって部屋へ引き上げる時、フロントに寄ってディナーツアーと翌日のアイランド・ピクニックの予約をする。ちなみにディナーツアーは一人50ドル。出発前から気になっていた「シーフードシティ」へ行くノダ。18時の約束までシャワーを浴びたりウトウトしたりして過ごす。
 シーフードシティでの夕食はコースになっていて、魚を選んだりはできなかった。ちょっと残念。2人ではとても食べきれない量の料理がテーブルに所狭しと並んだ。お昼はおかしでしのいでいた私達でも半分も食べられず、またもや一杯のお腹をかかえてホテルへ戻った。後で考えたらタクシーだけ頼んで自力で行ったら材料も選べて、もっと安く行けたのにと思ったけど、何せ初めてのセブで勝手がわからない。安全に行けたという点で、初心者の私達的にはヨシとしておいた。



7月15日(土)


 再び待ちに待ったアイランド・ピクニックの日。今日は快晴!朝食をとりに出ると、昨日のご夫婦に出会った。残念なことに今日帰国すると言う。奥様は「青い空、青い海を見に来たのに残念だわ」と言っておられました。
 ご夫婦とお別れしていよいよ出発。9時にロビーに出るとすでにいっぱい。エバさんの案内でボートに乗り、いざ出発。メンバーは全員で20人程。ほんの25分ほどでナルスアン島に到着した。ナルスアンでは島のガイド氏がシュノーケルなどのレンタルを取り仕切っていた。私達は日本から持参していたので、荷物をエバさんに預けて早速シュノーケリングを開始した。

 海の中は小さな魚がいっぱいで、とても楽しかった。特に桟橋の下が魚達の住処になっていて、カラフルな魚をいっぱい見ることができた。
 ひと泳ぎして小腹が減ったので海から上がった。昼食は12時からと聞いて、まだ少し時間があったのでカメラを片手に散歩することにした。小さな島なので、一目で全貌が見渡せる。キレイな海をバックにNちゃんと写真を撮り合っていると、さっきのガイド氏が現れ、写真を撮ってくれた。「ここからがキレイ、あっちもイイ」と連れまわされ、立ち入り禁止とフダのある展望台みたいな建物にも案内され、写真を撮ってもらう。一仕事終えたガイド氏はおもむろに貝細工を出し、「これがホントの仕事」と言って熱心に説明を始めた。何時の間にかみやげ売りのオバチャンもやってきていて、「買え、買え」と言う。逃げ場もなく、写真を撮ってもらったという負い目もあって、仕方なく私達は品定めを始めた。ガイド氏からは「イルカの歯」のネックレスを、オバチャンからはキレイに彫り物がしてある貝を買った。高いとは思ったけど、日本円に換算して、まぁいいかと自分へのおみやげにすることで納得した(コレもいい記念か)。

 エバさんの所に戻ると、アイスクリーム売りのオッチャンが来ていた。ガイドブックに載っていた「ウベ芋アイス」を頼んだが、売りきれだった。じきに昼食となり、バーベキューとマンゴをお腹いっぱい食べた。一息入れてからもう一度シュノーケリングをしに行くと、すでに20cmほど潮がひいていた。さっきは足がつかない程深かったのに、もう余裕で足がつく。30分程で飽きて、部屋から持参したビールを海を眺めながら飲んだ(日本からクーラーバッグを持参していたノダ!)。極楽、極楽。
 撤収の14時になり、ボートに乗り込んでホテルを目指したが、浅瀬でボートが座礁してしまった。一度は乗組員のオッチャンが海に下りてボートを押して脱出。が、その後再び座礁。ボートは全く動かなくなってしまった。すると近くの島から小さなボートがわらわらと現れ、「こっちに乗れ」と言う。「とりあえず6人ずつ乗ってクダサイ」のエバさんの一言でみんなバラバラに小さなボートに乗った。ボートではまたもや「おみやげ」攻撃。ホテルのボートは治る様子がない。結局1時間30分以上漂流。最後にはエバさんまでボートを乗り換え、「あのボート、ダメボート。何がダメかわからないからダメボートね。ホテルから迎えのボート来ますから待ってクダサイ」。
 やっとホテルのボートが来て、みんなで「レスキュー!」と大喜び。乗り移った後、前のボートから荷物とバーベキューの道具を積みかえるのにまた30分以上待たされ、ホテルへ着いたのは17時前だった。15時には帰ってくる予定だったので、プールで最後にもうひと泳ぎしようと思っていたが、それも叶わず。疲れ果てて部屋に戻った。

 部屋に帰ってシャワーを浴びてから、冷蔵庫のフルーツとサンミゲルの処理にかかった。おかしでお腹を満たし、荷物の整理を始める。明日はもう帰国ナノダ。今までの旅と違って今回は買物が少ない為、荷物はさほど増えることはなかった。逆に日本から持ってきたお茶やおかし、蚊取り線香などを消費した分、スーツケースには余裕ができていた。
 明日は朝早い。チェックアウトでフロントは混雑するだろうと読んだ私達は、集合時間の確認もかねてフロントに行ってみた。フロント横のホワイト・ボードには、集合時間と部屋番号が書いてある。その横に何やら英語で書いてあった。恐らく今日のうちに精算できるのだろうと見当をつけ、フロントの女性に聞いてみた。「ビンゴ!」セーフティボックスから貴重品と現金を取り出し、精算した。レシートも今までもらった控えと全て一致していた。ヨカッタ。このホテルは高級ではないけど、良心的なホテルだったのね。ついでに翌朝のモーニング・コールをお願いする。「4:30」と言うと「ハヤイ。five?」と言う。私達のツアーは全朝食付き(朝食は毎回メニューが違う。コンチネンタルやフィリピンスタイル)。レストランは朝5時から開いている。出発日もしっかり食べようと思っていたので、ゴハンを食べるジャスチャーをすると「OK」とガッテンしてくれた。


7月16日(日)


 とうとう出発の朝。モーニング・コールに起こされる。今日は6時にロビー集合ナノダ。最後の荷造りを整え、5時を待って朝食をとりに出た。ナント今までで一番いい天気!なんだか複雑な心境。レストランに行くと、私達が一番乗りだった。朝食が運ばれて来るまでに20分程かかった。その間どんどんお客は増え、ほぼ満席状態になった。私達は一番に来ていたので、ちゃんと朝食をとれたが、中には待ちきれず(時間がなくなって)途中で席を立つ人達もいた。のんびりの国だもん、しゃーないねぇ。部屋からロビーへ行こうとしていると、ちゃんとポーター氏が荷物を運びに来てくれた。でもチップを渡すヒマがなかった。何せ今日は日曜日。帰る人達の多いこと、多いこと。ポーター氏大忙し状態。ゴメンね。

 出発予定の6時を過ぎてもバスはなかなか出なかった。どうやら全員そろっていないらしい。結局予定を30分過ぎてようやく出発。空港に着くと、早くも行列が始まっていた。チェックインを済ませ、空港税550ペソを支払い、出国手続きをして免税店に向かう。「小さーい!」チョコレートとドライマンゴとたばこと香水がちょっぴり。でもスゴイ人。みんな残りのペソを使いきってしまいたいんだからしょーがない。免税店の横には小さな売店がひとつ。ここでパレオやTシャツ、貝細工などを買う。ナルスアンで買った彫り物のしてある貝もあった。値段はナルスアンの10分の1だった。あーあ。しかもこの売店も交渉しだいでディスカウントしてくれる。でもSMのほうが安いけどね。私は会社用に行列に並んでチョコレートを買った。

 飛行機はチェックイン時刻が遅れていた(混雑の中で買物した私達には都合が良かったけど)。しばらくして搭乗が始まり、ほぼ定刻どおりに飛行機はセブを後にした。帰りの飛行機はなんだかよく揺れた。シートベルト・サインがつくたびに機内サービスが中断され、あと一息というところで何度も「おあずけ」。やっと機内食がサービスされた時にはお腹と背中がくっつきそうなくらい腹ペコだった。機内食、おいしかったッス(ビーフね)!。
 飛行機は何事もなく定刻どおりに関空に到着。飛行機を降りる。暑い!!「なんでセブより暑いねん」と文句いいながら入国審査、荷物のピックアップ。ほんとに暑い。汗だくになって帰宅。ミョーに疲れた。あまりの暑さに心配になってチョコレートを開けると、ナント溶けていた!「アカン、もう家用や」の私の言葉に父が嬉しそうにチョコを食べていた…。

                          
                            おみやげ(Tシャツ、貝細工のコースター、アクセサリーなど)    



 5日間はアッという間に過ぎ、初めてのアジアで不安もいっぱいあったけど、とっても充実した旅でした。天気は半分good、半分badだったけど、海のキレイさはほんとに素晴らしかった!毎晩雨が降ったので、満天の星空は見られなかったけど、現地の人達も出会った人達はみんないい人で、私達2人共セブ島とっても気に入ってしまいました。是非、また行きたいと思います。
 最後に、旅に出るにあたってこのホームページにはほんとにたくさんの情報を頂きました。おかげでイヤな目に合うこともなく、素晴らしい旅となりました。ありがとうございました!

                                               2000.08.19 みん。

 

ご感想等は








Home