出会い

         

 

  妻と子供3人(小5、小3、小1)の計5人で海外旅行に行くことになりました。
候補として私が一度行ったことのあるセブとまだ行ったことのないグアムの2箇所に絞り家族会議をした結果自然が多く残るセブに決定しました。

事前の準備
まず最初にしたのがパスポートの申請でした。
妻と上の二人の子供は問題ないとして小1の末娘の申請をどうするかということで説明書には詳しく明記されていなかったので妻が代筆したところ小学生ということで却下されてサインの部分に平仮名で枠の中に納まるように何度も練習させてからサインさせてようやく申請が受理されました。

  旅行会社2社のパンフレットを見ると2月の24日以降はそれまでよりも安くなることがわかりました(旧正月の関係か?)
私の仕事が漁師でこの時期は漁期から外れていて比較的休みが取れやすいこととどうせ子供は学校を休ませなければなりませんので出発日はいいので安い日に決めた方が良いということで出発日を25日(日曜日)に決めまずは安い方の会社に問い合わせたところその日の近くでは私がどうしても家族で泊まりたかったシャングリラの部屋が取れないとのことでプレンテーションを勧めてきました。
プランテーションでも良かったのですが子供を連れて行くので一度シャングリラに泊まって様子がわかっている私はどうしてもシャングリラに泊まりたくてもう1社に問い合わせました。
  私は部屋の大きさが変らないのなら安いベイビューで良かったのですがシービューかガーデンビューしか取れないとのことでした。
家族会義を開いて検討した結果、少々高くてもやはりシャングリラということでガーデンビューの部屋で予約をしました。
以下はパンフレットに記載された料金です。私たちは2月24日以降で指定なしとデラックスシービューの中間ぐらいの料金で宿泊しました。
 
2月13日〜23日      
部屋指定なし 120800円 3泊4日 延泊1泊に付き19000円
DXシービュー 128800円 3泊4日 延泊1泊に付き22000円
2月24日〜3月16日      
部屋指定なし 90800円   延泊 11000円
DXシービュー 100800円   延泊 15000円


以下は見積書からの写しです。

ツアー費用(航空運賃とホテルの宿泊代+2泊の延泊代込み) 125,000円 (子供は1万円引き)
成田空港税 大人2,040円 子供1,020円
航空超過保険・燃油負担料 一人8,000円 (大人子供関係なし)
海外傷害保険 (ファミリープラン) 16,970円

この他に成田までの車の燃料代と高速代それに現地での食事とアイランドホッピング代、後はお土産代がかかる予定です。


  子連れの海外旅行で一番気になるのが子供の健康状態です。予約して直前になって子供が体調を崩しキャンセル料を取られるのでは泣いても泣ききれません。旅行の日取りが決まってからは外から帰る度に手洗いとうがいを励行しました。子供も自分だけお留守番では困ると思ったのか率先して守ってくれました(キャンセル料について子供に説明したのが効いたか?)
フィリピンでは英語しか通じないと子供を脅しそれからは夜な夜な簡単旅行英会話という一冊の本で勉強しました。特に末っ子の小1の娘は毎晩本を開きながら寝てしまうという毎日。それを見て夫婦で海外旅行をする甲斐があると話していました。

毎晩のように英語の本を枕に寝ていた三女です

  子供は1万円引きなのですがシャングリラの方針なのか2部屋ということになりました。値段が安くなるのなら1部屋でもよかったのですがどうせ2部屋になるのならと妻の母親を誘ってみたところ一つ返事で行くことが決まり急遽パスポートを申請しました。もちろん私たち夫婦はベビーシッター代わりにと目論んでいたことは言うまでもありません(笑


出発日当日

  いよいよ出発の日になりました。静岡から子連れで出発ということでセブ直行便を選んでいた私たち親子+義母の総勢6人は車に一人一つずつのスーツケースを積み込み朝の5時半に成田に向け出発しました。飛行機が14時半なのと出発日が日曜日ということで道路の混雑もないだろうとは思いましたがそれでも家族を連れて時間に追われるのは嫌なので早目に出発したところ海老名でトイレ休憩してかなりのんびり走ったのにも関わらず8時半には成田の第二ターミナルに到着してしまいました。
ターミナルには事前にお願いしていた通りパーキングの係員が待機してくれていて着ていた上着を車に置き一つずつ荷物を持った私たちは車を後にしてターミナルへ。車は帰る日にまた係りの人が到着ロビーまで持ってきてくれる手はずです。(荷物を持った子供連れの旅行では送迎バスの乗り降りが大変と判断しました)

  ターミナルに入った子供達はあまりの人の多さにびっくりしているようでした。その内にお腹の空いた家族は私を荷物番にして揃って空港内の探検&食事に出かけてしまいました。
(おいおいここまで一人で運転してきた俺への感謝とねぎらいの気持ちはないのか?)
1時間以上してから戻ってきた家族に荷物を見てもらって今度は私が食事することに。暫くは食べられないだろうとラーメンを食べて戻ったのが11時。そのころには次女と三女が飽きてしまって時間をつぶすのに困りました。
漸く12時になり旅行会社のカウンターに行って航空券を貰ってからEカウンターに行くと既に50人ほどの人が並んでいました。なんとか子供に窓際の席をと考えていた私は少々焦りましたがチェックインの係りの女性にお願いすると窓際の席2席×3を用意してくれてほっと一安心しながら私が一番最初にスーツケースを載せると20kgを超えていましたが一度に6人分の搭乗券を出したためか別に咎められることもなくそのまま6人分の荷物を預かってくれました。

  心配した出国手続きでしたがまずは私が一人で行って「小さい子供がいるけど家族6人一度にお願いできませんか?」と聞くとOKが出て一度に通してくれました。こんなことまで心配しなければならのが家族旅行ですね(最悪、小1の娘も一人で手続きするつもりでいました)
出国手続きを済ませてから私が吸うタバコを免税で買って現地の知り合いのお土産にともうワンカートン買って妻に持ってもらおうと考えていたらフィリピンなら一人2カートンまでOKなのが始めてわかりました。(あまりの安さに妻は帰りの成田に帰ってから私が普段吸うタバコを買えばいいと目論んでいたと後で白状しました。買えるわけないっての 笑)

  85番ゲートまで電車で移動しました。電車の椅子が折りたたみ式なのを見た子供はこれだけで大喜び。それからは発着する飛行機を眺めながら時間をつぶしていました。出発が14時25分なのに14時になっても搭乗案内がされません。漸くマブハイクラスから案内されて密かに小学生連れということで優先搭乗があるか?と期待していたのですがその期待は脆くも外れ後部座席のエコノミー席から搭乗案内されました。最後尾に近い場所だった私たちが席について外を眺めていると飛行機が漸く動き出しました。
誘導路から本滑走路に出た飛行機が急発進すると子供は息を呑んでいる様子でした。じつはこの座席についても一悶着ありまして・・・・。三人が三人とも母親の横に座りたがりここでも父親の不人気を露呈してしまいました。結局私の横には次女が座り長女は義母の横に一番わがままな三女が母親の横に座りました。
  水平飛行に移りベルトサインが消えると同時に事前に頼んでおいたチャイルドミールが二つ運ばれてきたので私が拙いブロークン英語で話すと横で次女が「おとー(子供の私を呼ぶ時の呼び名)すげぇー英語がペラペラだ」と叫んだので思わず赤面する場面も・・・・。
キャビンアテンダントのお姉さんが次女と三女にチャイルドミールを運んできてから長女に年齢を聞いてきたので「年齢を聞いているよ」と私が説明すると長女が「イレブン」とそれでも英語で答えてくれました。食事には年齢による優先があるらしく「chicken or beef」と聞いてきて長女は兼ねてからの練習通り「beef Please」と言ってくれ私を安心させてくれました。(日本人ってPleaseを言わない人って案外多いですよね?)

妻が写した三女とチャイルドミールです

  好みにもよるでしょうけど家族が思っていたよりも美味しいといってくれた機内食も終わり暫くしてから義母のためにビールを片言英語で注文しましたがこれで少しは子供の私を見る目が変わって株も上がったことだろうと内心思ったりしていました。
雲しか見えない機内から夕焼けが見えるようになった現地時間の午後6時過ぎには飛行機は下降を始めて予定よりも早い6時半には到着しました。末っ子が小1の家族旅行ではこれぐらいのフライト時間が限界かも?
最後尾に近い私たちは急いでも仕方ないので最後のほうに飛行機を降りました。通路に出た瞬間に空調が効いているにも拘らずむっとくる南国特有の熱気。そんなことにも歓声を上げる子供と妻と義母を連れて入国手続きをしました。出入国カードは事前に旅行会社がタイプしてくれて渡されていたのでチェックとサインだけ機内でしました。

  セブの入国管理官も私の拙い英語に聞き返しながらも家族6人一度に審査してくれました。次に預けた荷物を受け取ろうとすると既に乗客の大半が受け取っているためかベルトコンベアーは動いておらずに荷物も床に置かれていました。その荷物を受け取り両替所に行ってレートを聞くと日本語で「3750ペソ」とのこと。隣でも「やっすーい。りょがーえ」と叫んでいました。1ドル紙幣を数枚持っていてチップには困らないとは思ったけどそれで10000円だけ両替しました。外に出たところで係りの人に呼び止められあまりの早口に聞き取れずに仕方なくパスポートと搭乗券と帰りの出国カードまで見せて漸くクレームタッグを要求されていたことがわかりました。その場を通されてところに旅行会社の看板を持った係りの男性(名前は伏せます)が待っていてくれて私たちは他の人が誰も乗らないバスに貸し切り状態で乗り込みました。
男性が自己紹介してくれて私以外の家族はまるでお祭りみたいに飾られた町並みを歓声を交えながら見ていました。係りの男性に両替について聞くと知り合いのところなら1万円3800ペソとのこと。う〜ん・・・旅行に出る直前の情報なら3800なら仕方ないかとと寄ってもらいそこで3万円分を両替しました。もちろん紙幣を勘定しましたがブラックマーケットなのにレシートをくれました。ブラックマーケットでもレシートってくれるんですね?
ジュースが必要ならここで買えと言われたのですがジュースも水もビールも棚に置かれていて冷えている様子がないので丁重にお断りして危険だと係りの男性から忠告されバスの中で待っていた子供の元に戻り一路ホテルへ。

  門のゲートで厳重にチェックされるのさえ物珍しげに家族が見ているとほどなく街中とは別世界のホテルの玄関へと到着しました。玄関に着いて手荷物のチェックをしてからロビーに入ると旅行会社のバスで一緒だった男性がチェックインの手続きをしてくれました。現地に行くまで部屋は確約できないと言われていたのですがこちらの希望通りにコネクトルームを取ることが出来て思わず男性と握手。チェックアウトの時に清算に使う予定のカードを見せて返してもらってから男性と別れていざ部屋へ。(ロビーでチャイナ服のような服を着た女性に目が釘付けだったのは内緒にしておこう 笑)部屋はオーシャンウイングの2階でした。
部屋まで荷物を運んでくれたポーターに1ドル紙幣を手渡しベッドの上で歓声を上げる子供を尻目に私は妻と相談してこのHPで書かれていた通り6人で三人前のルームサービスを頼みました。
マクタンクラブサンドイッチ 475P
バーベキューチキンバーガー 425P
ナシゴレン 465P (いずれも税抜き)
暫く待っているとワゴンを押した男性が来て部屋に中に入り押していたワゴンを円形テーブルに替えて引き出しからそれぞれ頼んだ料理をテーブルの上に。ここでも子供が歓声を上げて私はまた1ドル紙幣を男性に渡してから冷蔵庫からコーラ1本(95P)とスプライト1本(95P)マンゴージュースの缶(110P)義母のために缶ビール(?P)を出してきて遅い夕食を済ませました。
部屋に入るなり義母がダブルベッドとエキストラベッドを見てダブルベッド一つあれば自分と子供二人が楽に寝れると言い出したのでルームサービスをする場合も考えて翌朝エキストラベッドを片付けてもらいました。私たちが寝た部屋はシングルベッドが3つでした。普通ダブルベッドに夫婦で寝かせてくれそうなものだけど三女が母親に私と寝るのは危険だと言い出し仕方なくトリプルの方に別々に寝ることになりました(泣
こうして長い一日が漸く終わりました。明日は一日中海とプールで遊ぶつもりです。

注) 冷蔵庫のある引き出しに入っていた紙に書かれた冷蔵庫内の物の値段と別の紙に書かれていた値段で同じものでも値段が変わっていました。たぶん引き出しに入っていた紙に書かれている安い方が冷蔵庫に入っている物の値段で別紙に書かれていた高い方の値段は電話で持ってきてもらった時の値段ではないかと思います。