日本語のテレビは海外向けのNHK衛星放送ばかりで言葉がわからない私にもわかるスポーツ関連のテレビと子供は英語版の犬夜叉とかミルモとかトムとジェリーなどをみていましたがそれでも10時には寝ました。

  疲れているのに日頃の癖かそれとも私が年を取ったのか3日目も早々と4時半には目覚めてしまいました。前の晩に子供と義母の勧めでダブルベッドに夫婦水入らずで寝てしかもそれぞれの部屋が繋がっているドアーまで閉めてくれる気の使いよう(ドアーはそれぞれの部屋についていて自分の部屋の扉は部屋の中からは開けることは出来ますが相手側のドアーは相手の部屋側からでないと開けることが出来ない仕組みです)
今日は妻を起こすのはしのびないと思い一人テレビを見ていると子供の寝ている部屋のドアーから遠慮気味にノックの音が聞こえて空けてみると末っ子の三女が寝ぼけたまま立っていました。きっとで昨夜は相当我慢したのだろうと思い中に入るように言うと無言で母親の寝ているベッドに入っていきました。

  6時半頃になると他の子供と義母も起き出し昨日の残りのパンとフルーツで簡単な朝食にしました。今日は2年前にお世話になったエンジェルマリンさん(http://www.angelmarine.net/index.htm)のところでアイランドホッピングに行く予定でお迎えは朝の9時とのことで私たち家族は8時40分に指定されたオーシャンウイングのロビーで待っていました。10分もしない内にお迎えのジープ?が着て中から日本の女性と運転していた男性が降りてきました。女性はウエノさんと言って夏は日本で過ごし冬はエンジェルマリンさんで仕事をしているという常夏娘さんでした(笑)男性はエンジェルマリンさんのHPにも載っているシローさんで二人ともとっても親切な方でした。

  エンジェルマリンの社長さんは日本の女性でセシリアさんと言って2年前にもお世話になっています。女性にしか出来ないようなきめこまかい心遣いと料理の美味しさから日本にいる時に既に予約を入れてありました。エンジェルマリンにはラリーさんというお腹の出具合がとても他人とは思えないような男性がいて2年前もかなりお世話になったので日本からカップヌードルと煮るタイプのインスタントラーメンそれに成田で買ったタバコをお土産に持って行きました(後でわかったのですがラリーさんはタバコを吸いませんでしたがシローさんが吸うとのことでした)

  ショップには車で5分か10分程度で到着しました。その途中でも町並みを見てはしきりに感心する我が家族。ショップでは2年ぶりに再会するセシリアさんや心なしかシェイプアップした感じのラリーさんとか料理を担当するラリーさんの奥さん、ショップの受付にはラリーさんの愛娘までいました。受付を済ませると家族全員にフィットするシュノーケルを選んでくれていよいよ沖に停泊している船へ。停泊している船へはカヌーで行きましたがここでも妻をはじめ子供達は揺れるカヌーに大はしゃぎ。おいおいお前達のお父さんの仕事はなんなんだ?船に乗るのはこれが初めてではないだろうに。自然に泳ぐイルカを見に行ったり釣りだってさせているだろうに(駿河湾には毎年何度かイルカの群れが着ますが時には走っている道路から見えるほど陸に近いところまで入ってきます)
  船の乗るとウエノさんから簡単な説明があってから船は動き出し一路泳ぐ予定のサンクスチュアリへ。ここでは漁が禁止されていて魚の宝庫だと聞かされていましたが私には気になることが一つありました。それは前日プールで泳いでいる時から雲の流れが早かったこと。つまりは強風を意味しているということです。案の定、沖へ出るとだんだんと風が強まってきましたが気合の入っている妻と子供は船酔いはしませんでした。感心したのは船長さんの操船の丁寧さです。波で船がピッチングやローリングしそうになる度にエンジン回転を落として揺れを最小限にしているので波しぶきもそんなにかぶることなくダイビングポイントに到着しました。

  エンジンが止まると再びウエノさんが説明してくれて家族はいざ海の中へ。事前に着せてもらったライフジャケット(子供用もありました)を着ているので溺れる心配もなくウエノさんの指示に従い私と妻が男性インストラクターと組み、長女と助手のピポイ君それに今日一日子供のお世話をしてくれるカレイちゃん(19歳)で組み次女と三女はベテランダイバーのラリーさんが引率してくれました。ベテランダイバーさんが余ったライフジャケットに掴まるように指示したので言う通り掴まるとダイバーさんがそのライフジャケットを引っ張ってくれてポイントに誘導してくれます。小1で9歳の末っ子は口で息をするのになれずに大変だと喚いていましたがそれでも魚の多さと綺麗さに歓声を上げていました。私は日本から持ってきた水中用の使い捨てカメラをインストラクターに手渡すと慣れた手つきで海底まで潜って水面を向いて海底を背にする格好で写真を撮ってくれて子どもの写真も撮ってくれました。ふと気付くと義母が海に入っていません。後で聞くと船に酔ってしまい泳げなかったとのことでした。義母は心配したウエノさんと船上からパンのエサを魚にあげていたそうです。
引っ張ってもらっている家族と後ろに見えるのが乗ってきた船です 長女です
魚がいっぱいでした サンゴも綺麗でした

  正直なところ僕は漁師ですがそれでも慣れない口だけでの呼吸は苦しかったです。それでもなんとか子供や妻がこなすことが出来てこれもスタッフのお陰だと思っています。
  そうこうする内にラリーさんが持っていたネットの袋からパンを取り出し家族に渡してそれを水中で粉々にするとまぁ〜寄ってくる寄ってくる色とりどりの小魚の群れ。小さい子供のことを考えてくれて今回は浅かったためか大きな魚はいなかったけど魚を指差してはスタッフの方がカードで説明してくれてニモも見たと船に上がってから興奮気味の子供が言っていました。

  私たちが船に戻ると船は再び走り出して30分〜40分走ってバンダノン島に行きました。2年前は浅瀬に船を乗り上げてそこから島まで歩いたのですが今回は風が強いためかそれとも子連れだったためか岸壁に接岸してくれてそこから歩いてお昼を食べる萱葺き屋根のバンガローまで歩きました。途中で島の女性らしい人が「おみやぎー」(フィリピンではこのおみやぎーを何度も聞きました)と言って物を売っていましたが生憎とお金をショップに貴重品として預けてきてしまい買うことが出来ませんでした。

  風が強くしかも2年前の時と比べて満潮なのか家族に見せたかったあの何処までも歩いていける砂浜も水面の下になってしまっていましたが料理は2年前同様に最高でした。事前の予約でセリシアさんが食事は4人前にして子供二人はフリードリンクにしなさいと忠告してくれた通り食べ切れませんでした。海ぶどうも美味しかったけどなんと言っても焦げ目のついた手羽先もも肉と串に刺さったチキンと焼き物につける独特のタレが最高でした。
食事の支度をしてくれている様子です これで全部ではありません。食べ終わると次から次へと出てきました
家族全員で

  食事が済むと子供はおのおの砂遊びを始めました。この時もそうですが子供の面倒を見てくれると言っていたカレイちゃんは子供が何処に行っても傍を離れることはなくこんな場面にもエンジェルマリンさんの心遣いが見えました。2年前はまだ小さかったピポイ君も今は立派に成長していて子供と遊んでくれて自分は砂に埋められていました(笑)何事にもマイペースな義母は船酔いも収まって食べるだけ食べるとお土産用にと貝を拾いにいきましたが義母にはラリーさんは付きっ切りでした。こんな時こそ子供を忘れ夫婦水入らずでラブラブすれば良いものを我が女房殿は子供と一緒になって遊んでいました。
何処に行くにも誰かが付いていてくれます

  そうこうしている内に帰りの時間になり再び船に乗り込んでショップを目指しましたが行く時以上に風が強まって操船の丁寧な船長さんは風を真横や正面に受けないように迂回しながらショップに戻りました。あの船長さんは漁師も驚くほど親切丁寧な運転をしていました。ショップの沖に着いてからピポイ君とカレイちゃんと私たち家族でフィリピンダンスを踊ってから再びカヌーに乗ってショップに戻りました。
エンジェルマリンさんでは毎年クリスマスにボランティア活動をしています。一口1000円の募金もあったので手元にちょうど1000円しかなかったのでそのお金を募金すると島の人が作った手作りのキャンドルを頂きました。詳しいことはエンジェルマリンさんのHPをご覧ください。

エンジェルマリンで支払った明細
アイランドホッピング 大人3名 22,500円
アイランドホッピング 子供3名 15,750円
ドリンクバー 2名分 800円
スペシャルBBQ 4名分 8,800円
マスク・シュノーケルレンタル 6名分 6,000円

以上の料金に税金とサービス料を含めて54,781円でした

  ショップの皆さんに別れを告げてホテルに戻ったのが夕方の5時ごろでした。洋食ばっかりだったので義母のために今夜はここのHPに書かれていた海舟に行くことに決めてましたが電話予約は英語だけと書いてあったのでセシリアさんにお願いして海舟に予約の電話をしてもらいました。ホテルにはレストランがあるのでホテルのレストラン以外のレストラン関係の車はホテルの敷地内には入れてもらえないとのことで約束の7時ちょっと前にホテルのゲートまで歩きました。歩道を歩いてゲートを出るとすぐにタクシー運転手らしき男性が声を掛けてきましたが私が断ると何処に行くのかと聞いてきたので海舟に行くと告げるとなるほどといった顔で遠ざかっていってしまいました。程なく海舟からの迎えの車が到着して乗ること5分ぐらい?すぐに到着しました。

  海舟では1階の個室に通されて義母がサンミゲールビール、家族でスプライトとコーラとフルーツミックスジュース私がバナナジュースを頼んで妻はお茶を頼みました。料理はどれも大変美味しくてしかも子供が頼むのがMP(マーケットプライス?)ばかり。ある程度の覚悟を決め以下のように注文しました。
  焼きそば・焼き飯・さらしうどん・海老天重・赤みの寿司4巻・上寿司・刺身の盛り合わせ(寿司は1巻ずつの注文でした)を頼みました。気になる料金ですが明細がなくそれぞれの値段は忘れましたが全部で5404Pと覚悟していたものよりも相当安く感じられました。それだけ海舟の料理はどれもとっても美味しかったです。料金の支払いは当HPで情報をいただいていた通りにVISAのカードで支払いました。(海舟の綺麗な女性店員に聞きましたが海舟では氷は全てミネラルウォーターを使用しているとのことで子供も安心して氷の入ったジュースを飲んでいました)

日本食「海舟」で 上寿司です


  車で再びホテルのゲートまで送ってもらってから部屋に戻りましたがアクシデントはその夜に起こりました。次女は普段から体が弱く小児喘息で入院したこともありました。その次女が夜になって熱を出したのです。日焼けが原因かと思いルームサービスで氷を頼んで(氷のルームサービスは無料でした)フェースタオルを冷やして体を拭いてあげましたが氷が足りません。そこで今度は妻が電話すると気を利かせてくれた女性が医者を呼んでくれました。来たのは男性と女性でしたが小児喘息の英語のスペルを書いた紙と持ってきた薬を見せると納得したのか体温を測りながら薬を出してくれました。薬の箱を破く前に388Pと言われ私がOKというとその薬の飲み方と空ける時間などの説明をしてくれました。体温は38度ちょっとありスプーン2杯飲ませるとすぐに熱は引いていきました。あとでわかったことですが薬の他にクリニックサービスの名目で300P掛かっていました。大した金額でもないけど一応保険を使う場合を考えて翌日書類に書いてもらおうとしたら医師だと思っていたのはじつは二人とも看護士で本当の医師ならもっとたくさんのお金が請求されていたと翌日言われて保険は医師に掛かっていないので適応されないとのことでした。さすがにこんな英語は僕達夫婦には無理で日本人スタッフのホシノ ナオさんが通訳してくれました。地獄に仏とはまさにこのことでホシノさん本当にありがとうございました。

  明日は次女と義母を置いてお土産を買いに再びシューマートに行く予定です。

注) 典型的な日本人で海外旅行も数度しか経験のない僕はOKという時にすぐに親指と人差し指で丸を作ってしまいます。OKの時は親指と立てないと外国の人に伝わりません。(写真の時の日本人特有のピースサインと似ていますね)