2005/03/22 ドマゲッティ 晴れ 気温30度 サンタモニカホテルのパシフィックセブダイバーズ(PCD)にて PCDのゆまさんから、集合場所を告げられていたけど初めての場所でよく分からないので、キョロ キョロしていたらPCDの他のスタッフが此方を見つけてくれて、手を振って呼んでくれて居る。
岸には40PSの船外機を積んだ小型ボートが有り、それに乗って沖合い150m位に停泊している ダイビング専用のボートに乗り換えるのだけど、この時も自分が持ってる荷物はタバコと小銭とミネ
ラルウォーターのペットボトルくらいなもんで、後の重い器材一式はPCDのスタッフが全部運んでく
れます。
通称「殿様ダイビング」って呼ぶそうで、ゲストダイバーは自分ではレギュレーターを咥えていれば、 後は全部お任せと言うスタイルなんだそうだ。
集合時には既にウェットスーツにブーツは着用済みなので、ボートの上ではダイブポイントに着くま でひたすら待ってるだけ。
このダイビング専用ボートは「バンカーボート」と呼ばれていて、舟形が少し面白い。 船体から左右にアウトリガーがにょっきりと張り出していて、その先には竹を2本束ねたフロート がそれぞれ付いている。
このフローとのお陰で、左右に傾かずに浮かんでいる。 木材を使った船体は非常に細身である為に、波を切り裂いて進む分ショックは小さいし、引き波 (ウェーキ)も非常に小さい事から小さなエンジンでも速度が出やすい事になる。
エンジンはミツビシ製の6リッターの6気筒で160PS、ディーゼルを積んでいたが、これがまるっ きりトラックのものを移植しただけ。
ミッションも勿論トラックのままで、前進と後進の切り替えはミッションの上に乗っかってミッション ケースから生えているレバーを直接2本ほど動かしていた。
[1ダイブ目] ドロップオフ スミロン島 1ダイブ目はスミロン島の西側の「ドロップオフ」と言うポイントで、バンカーボートで45分くらい走 ってやっと着いた。
息子と妻のタンクの元バルブの開き具合の確認をし、レギュレーターから空気を吸った時に残圧 系の針が振れないかを確認し、さらに残圧の最終確認を済ませてから、自分の器材も見てもらう。
これら一連の動作を「バディチェック」って言うんだけど、このフィリピンの「殿様ダイビング」でも、 バディチェックだけは任せるわけには行かない、命が掛かってるからね〜。
昨年の11月半ばから潜って無いんで、少々緊張したけど、そんな暇も無くボートの舳先部分から 「ジャイアントストライド」で着水。
アルミタンクの12Lは初めて背負うので、ウェイトをどれだけにしたら良いか悩むけど、普段スチー ルタンクで2kgなので、4kgにしておいたがこれが間違いだった。
久し振りに着るウェットスーツは乾燥しすぎていて浮力が強く、冬の間体を動かしていなかったの で、おなかの辺りの脂肪がまた浮力を増しているみたい。
手にした時から変だと思っていたけど、1個のウェイトは「1kgか2ポンドか?」って聞いたら「1kg」 だよってガイドのポーちゃんは言うんで、6kgって思っていたのは実は12ポンド(5.4kg)だったわ
けで、これも沈めない原因に成ってしまった。
BCDの空気を抜いても、肺を絞るように息を吐いてもなかなか沈んでくれなかった。 仕方無しに頭を下に向けて「ヘッドファースト」で息を吐いているとやっと沈んでくれ、水深6mを越 える頃には何もしなくても沈むようになった。
息子は同じ5.4kgだったがさすがにスリムで体脂肪の少ないお陰か、膝から足を後にまげてその ままの格好でゆっくり沈んで行っている。
7.2kgのウェイトを背負った妻もやはり少し足りなかった様で、私と同じヘッドファーストで沈んで行 っている。
なんとか沈んだので、早速ポーちゃんがガイドを始めてくれた。 南の島の海はさすがに綺麗で、早速クマノミ発見!カメラで沢山写しておいた。 しかし、後から後からクマニミ登場なので、珍しいと思っていたクマノミが実は一杯居るんだと気が付 くには時間は必要なかった。
↑ クマノミ
約50分のダイブが終わる頃には当然タンクの中の圧縮空気も少なくなって居て、体内の窒素を排 出する為に6mほどの浅場で移動する事に成るけど、この頃に成ると浮いて浮いて仕方が無い。
BCDの空気を目一杯吐き出しても浮いてしまうから、海中で暴れながら何とか水深を維持するよう に努力するんだけど、浮いてしまう体をそこに留めようとするのは本当に疲れる。
安全停止の時間をやっと過ごして、ポーちゃんの浮上の合図で海面まで上がり、水面を移動してボ ートのステップの所まで泳いでいく。
この時前を行く息子のフィンが「くらげ」を潰したみたいで、露出した口の回りがピリピリとして痛い! 少しだけ潜ってそのくらげの破片を避けたけど、30分くらいは痛みが引かなかった。
それにしても久し振りの1ダイブ目はいつもバタバタだよ、妻に聞いたらやはり一緒だったらしく苦しかったと言っていた。 息子は「ぜ〜んぜ〜ん 平気」って言ってたけど、確かに水の中での動きを見ていたら、平気に違ないようだった。 若いって羨ましい。 [2ダイブ目] アーティサン ドマゲッティ沖 2本目のダイブはドマゲッティ沖のポイントに成るらしく、ボートはPCDの前の浜まで帰って来た。 1ダイブ目でウェイトの不足を感じたので、私は4個から6個にウェイトを増やし、妻は6個からいきな り10個に増した。
息子は4個から6個に、これは私と同じだ。 ここは砂地の海底にえだ珊瑚が群生している場所で、砂の色がもう少し白かったら、ここばかり潜っ ても良いなって思ってしまった。
本当にクマノミは珍しくない! ↑ キャベッジコーラル
ダイビングを終了し、PCDの事務所前に帰って、ウェットスーツを脱いで潮抜きしてから干しておいた。 今夜のホテルはこのPCDの有るサンタモニカホテルとは違うので、スタッフに「ウェザーリングハイツ」と言う名 のホテルまで送ってもらう。途中でコンビニに寄りましょうか?って言うんで、お願いしたら、そこは日本で言
う所の小さなスーパーだった。
まぁ便利には違いないなぁ〜。 今夜の分のビールやミネラルウォーター、スナック菓子なんかを買い込んで、ホテルへ向かうが、遠い事遠 い事。こんなに遠いとは思わなかった。
雑踏を抜けて進んで行くうちに、車の数もめっきり減ってきてるし、人の数も少ない。 約40分のドライブの後やっとホテルに到着したけど、なんだかやたらと移動時間が多い旅行だなってこの 時に成って初めて思った。
チェックインして部屋のキーを受け取り、部屋へ入るとエアコンが既に効いていて、涼しいのが有りがたかった。 早速部屋の中を探検開始・・・ ん??なんだこの蛇口の色は? 蛇口を廻すが水が出ない、いや〜な予感がしていたけど、本当にこん な水道が有るなんて。
おまけに冷蔵庫が無い!さっき買ってきた水やビールはどうなるんだ〜。 旅行申し込み後に、webでこのホテルを検索してもヒット無しだったし、セブ旅行の掲示板を見つけて この「ウェザーリングハイツ」の事を聞いても、殆ど返事が返ってこなかったんで、利用者が少ないと言う想 像は容易に出来ていた。
利用者が少ないって言う事は、当然日本人の利用がって言うことで、初めて日本人を見ない晩を過ご す事に成ったのは当然の事実、これを必然って言うのかな〜?。
晩御飯を食べる為にフロントへ行き、ミールクーポンを見せながらレストランの場所を聞いたが、ひとさし 指で上を指して「#&*"〆◇◎☆§@%&」って言っている。
当然理解できていない訳で、指の指し示す方向を見ると3階建てのホテルの屋上に屋根が付いていて、 そこがレストランに成っているらしい。
階段を上がってレストランのカウンターへ行くと誰も居ない。 「エクスキューズミー」って呼んでみたら、ドアの向こうから女性が登場。 ミールクーポンを渡すとどこのテーブルでも良いから座れって言ってるみたいなので、勝手に座る事にした。 好きに座るって言うのは、他に誰も客が居ないから。>笑 コンビニで買ってきた「サンミゲルビール」缶を飲みながら待っていると料理が出てきた、フィリピンが得意な? 鳥料理で、やっぱり焼き鳥にしたものだった。 缶ビールを飲み干しちゃったので、缶を振りながら「ビールをちょうだい」って言ったら、「無い」って言う・・なん で??
そこの冷蔵庫の中に一杯入って冷えてるじゃない?ちゃんと見えてるぞ! よくよく聞いて見ると「同じ缶ビールは無い」って言ってるらしいので、ビンビールで良いよって言ったらやっと出 てきた。
だけどコップが来ないので、「コップもちょうだい」って頼んだら、面倒臭そうな顔をして持ってきてくれた。 こちらでは330mlのボトルビールはラッパのみが普通見たい。 例によって息子は少し食べて「ごち」。 ↑ もっと食べないと
息子の分も食べて満腹に成った私は、真っ赤な顔に成って楽しそうにしていたらしい。 この時さっきの「ビールちょうだい」を後2回ほど繰り返して居たんだった。 部屋に帰ってもシャワーが浴びられる訳じゃ無しって思ってたら、何とか水だけは出るように成って居たけど、 塩分が随分と混じっていて結構冷たいので、
顔と足と洗い、歯磨きだけを済ませて寝てしまった。 PCDでシャワーを十分に浴びて来ていて良かった〜。 息子はレストランであまり食べられなかったので、買ってきて有ったスナック菓子を一生懸命頬張って居る。 何でも食べられないと、困るもんだね〜。 しかし、悪い事ばかりでは無いわけで、このホテルのベッドの硬さは大いに気に入った。 昨晩のパシフィックセブリゾートはフカフカ過ぎて寝苦しい事この上なかったから、安眠できたみたいで、 翌朝は5時頃に目が覚める。
23日へ続く・・・ |
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